植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

また新しい本が出ます。(あきらめない練習)

また、新しい本を作っていただけました。
今度のは、僕のfacebookが元になっています。
タイトルは「あきらめない練習」です。
 
夢をあきらめた、と思ってる人のほとんどは、
実は、「あきらめさせられ」ています。
だのに、自分が「あきらめた」と思い込まされて、自分を責めているのはもったいないです。
 
この本は、いかにして「あきらめさせられないか」ということをまとめてみました。
 
僕のfacebook自体が、いろんな人からの相談への返答などをまとめたものだったので、
それを、一問一答っぽく編集し直しています。
 
僕のfacebookは、タイトルもないし、分類分けもされていないので、
「過去記事をさかのぼってみようにも大変すぎる」と指摘されたことが何度もありますが、
今回の本は、目次がありますから、とても探しやすいです。
また、類似の記事をまとめたりもしていますので、内容も改善されている部分が多いです。
 
僕の講演では、あんまり質疑応答の時間がとれないことも多いです。
この本は、僕への質問への回答のようなものだと思っていただければと思います。
 
もうじき本屋さんに並ぶみたいです。
表紙にでかでかと僕の顔というのが、とても気恥ずかしいのですが、
本屋さんで探してみていただけたら幸いです。
 

 

何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習

何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習

 

 

問題解決の努力をしないと、問題は解決しない。

いろんな子達から感想文をいただきます。
読むと、泣けるのも多いです。
いろんな家庭があります。
親からの暴力にさらされている子達もいます。
そういう子達の中には、大人不信になり、大人に反抗的な態度をとる子もいます。

僕は、いろんな学校に行くから、そういう子達にも出会います。
僕がしゃべりはじめたら、からかったり、あいのてをいれたり、指笛を吹いたり、足踏みならしたり、寝たり、いろいろです。
僕は、「試されている」と思います。だから、彼らが期待しない対応をします。
僕は、怒らないです。怒鳴らないです。いつものペースで、いや、ちょっとゆっくり目に話します。
だって、騒いでいるのは、一部の子達です。
大多数の子は、話を聞こうとしてくれています。
僕が、一部の子達のために、怒鳴ったり、怒ったり、あげくは、しゃべるのをやめてしまったら、そもそも、なんのためにしゃべってるのかが本末転倒です。

結果はどうなるかというと、15分もしないで、みんなが話を聞いてくれるようになります。

大人からひどい目にあってきた子達は、大人を信じないです。
だから、ふざけた態度をとって、相手が怒ることを試しています。
怒ったら、相手の思うつぼです。
「ほーら。やっぱりこいつも、威圧し、暴力を使う、普通の大人だ。」
でも、その子達は、本当は、ちゃんと受け容れてくれる大人を求めています。
それを、上手に表現できないだけです。
家庭で怒鳴られてる子達が、学校でも怒鳴られる。
すくわれないです。

生徒全員を前にして、怒鳴り散らす先生がいます。
でもね、ほとんどの生徒は、怒鳴られる必要のない人達です。
その人達までもが、先生が発する「不機嫌」を浴びます。
その「不機嫌」に耐えるためには、自分の心を押し殺し、石になるしかないです。
そして、肝心の、怒鳴られている子達は、ナンボ怒鳴られてもへいきのへです。
でも、あんまりにもうるさいから、唯一できる反抗をします。
それは、ゆっくりだらだら行動するサボタージュです。「だりい」「めんどくせ」です。
だから、なおさら怒鳴られます。きりがない悪循環です。

子ども達の問題行動はシグナルです。
その原因をしっかり対処しないで、行動だけを押さえつけても、問題は解決しないです。
怒鳴りつけて押さえ込んで、卒業させても、そのあと社会で問題を起こす可能性があります。
社会に出てしまった人を、教育しなおすのはものすごく困難です。
だからこそ、学校の教育は重要なチャンスです。
もちろん、問題行動の原因の中には、医学的な治療を必要とするものもあります。
そこまで先生は対処できないです。でも、そういう専門機関とつなげることはできます。

「そんなことをしているヒマはない。忙しいんだ!」という声もよく聞きます。
最近マスコミでも、先生の労働時間が命に関わるレベルであると報じられてます。
でもね、「忙しくなくする努力」はした方がいいです。
「忙しい」という先生に、「忙しい原因を考えて、対策した方がいい」と話しても、
「先生1人ぐらいが行動したって、どうせ変わらないよ。」という人が多いです。
でも、「どうせ無理だよ」というあきらめが、忙しい状態を作っているかもしれません。
そして、子どもの問題行動に関しても「どうせ言ってもつたわらないよ。」「どうせなおらないよ」という考えが、問題解決を妨げている可能性があります。

大事なのは「どうせ無理」ではなく「だったらこうしてみたら?」だと思います。

蒸気機関車の汽笛はいいのう。

現在は新山口
福岡から新幹線で移動してきました。
GW初日だけあって、福岡駅はかなりの混雑で、みるみるうちに、僕のHPが低下します。
僕は、人混みがとてつもなく苦手です。

で、いまは、宇部新川行きの電車。
こちらは、結構空いている。
穏やかな天気。

と、すごくかっこいい汽笛が一声!
そばの線路に、蒸気機関車がいます。煙突から煙が出てるから、生きてます。
テレビで見た銀河鉄道999の音。いや、それ以上に深みのある汽笛。
最近の電車の警報は、驚いて身がすくむけど、汽笛は何ともいえない良さがあります。
おそらく、いきなり最大音量にならないからじゃないかな。
それが、びっくりさせない理由かも。

電車が動き出しました。
これから50分かけて、宇部新川に移動です。

福岡大学のベンチャー起業特論に注目すべき!

昨日は、福岡大学ベンチャー起業特論の授業をさせていただけました。

もう、何年もよんでいただけています。

担当の先生は、とても素敵な方で、最初に聞かされて感動したのが
「日本では、雇われ方しか教えていない。でも、雇い方を教えたら、その子は会社を興して人を雇うかもしれない。そうしたら、雇用問題が改善されるかもしれない。」です。

僕も、海外の教育などを勉強していて感じたのは、
海外では「雇われ方」と「雇い方」を混ぜた、「働き方」を教えているのに、
日本では、下手をしたら、「雇われ方」すら教えず、「言う事のきき方」や「募集条件のバスの仕方」しか教えていないことです。

以前、面接の時に、「趣味は読書です!」と力強く言い切った子に、僕はうれしくなって、
「最近、どんな本読んだの?」と尋ねたら、その子は口ごもってしまいました。
彼は、読書が趣味ではなかったのです。
おそらく、学校では、「趣味は読書です」と言ったら、好感度が上がる、ということを教えたのだと思います。
その子は、自分の趣味ではない読書を、採用試験に受かるために、好きです、と言わされたのです。だとしたら、学校が、子どもに嘘の付き方を教えたことになります。それでいいのかな?

福岡大学ベンチャー起業特論に参加してる子達は、年々よくなっています。
これは間違いなく、先輩達の蓄積が有効に作用していることを示しています。
このゼミでは、様々な企業と連係して、様々なプロジェクトに挑戦しています。
新製品開発や、企業の問題解決などを、どんどん経験します。
ものすごく沢山の学校外の人と関わります。そして、すごく魅力的な先輩達が毎年増えます。
その先輩達が、様々な、ちょっと変わった企業に就職したり、自分で会社を興したりして、
後輩達にさらにチャンスをつくっています。
おそらく、あと5年したら、このゼミは、日本の経済に影響を与えると僕は思っています。
それほどパワフルで魅力的な人達が、どんどん増えています。

先月の千葉の柏の葉のツタヤさんでロケット教室をしたとき、
まさに、この福岡大学ベンチャー起業特論の卒業生と再開できました。
いま、ツタヤさんは、縮小する出版の世界で、独自の展開をしています。
そのちょっと変わった挑戦に、彼が関わって頑張ってるのは、素晴らしいと思いました。

正直に言うと、このゼミの子達は、植松電機でもほしいくらいです。
まちがいなく、伸びます。そして、信頼できます。そして、素敵な人脈をもっています。
このゼミの子達を採用した会社は、彼らを自由にさせられれば、発展するでしょう。
(ただし、彼らを管理し制御しようとしたら、絶対に思うとおりにはならないです。)

日本は、明治維新のあと、爆発的に人口が増えて、2004年をピークにして、人口減少時代を迎えています。
この折り返し地点を過ぎてから、社会はすっかり変わったのです。
人口が増えている時代の常識や普通は通用しない社会になったのです。
ちょんまげがざんぎり頭になるくらいのパラダイムシフトだと思います。
この人口減少時代には、先輩が後輩を自分以下にすると、社会はさらに衰退します。
そして、「教育」と「命令」は、自分以下を作ります。
いままでは、日本人の美徳は「素直・まじめ・勤勉」でした。
でもそれは、どう考えても、ロボットの方ができてしまいます。
では、日本人から「素直・まじめ・勤勉」をとったら何が残るのでしょう?
もう、子ども達を「素直・まじめ・勤勉」にする教育は、
ロボットに負ける教育になってきました。
だから僕は、「素直・まじめ・勤勉」に変わる新しい価値観が必要なのだと思います。
僕はそれを「興味と好奇心」だと思っています。
(だから、福沢諭吉の唱えた「発育」という考え方の存在を知ってもらえたらなと思います。)

福岡大学ベンチャー起業特論のゼミでは、まさにこの、「興味と好奇心」をフルパワーで磨いています。これからの時代に求められる人材を作っています。
企業の人は、この「福岡大学ベンチャー起業特論」の生徒を採用し、彼らを自由にさせたら、間違いなく会社は発展します。彼らはきっと、ついでに町おこしもやっちゃうでしょう。そのぐらいの勢いです。
そして、進学を考える子達は、この「福岡大学ベンチャー起業特論」を受けられる学科についてぜひぜひ考えてみてほしいです。
素晴らしい先輩達の経験と人脈という資本が自分のものになります。
そして、毎年春に、僕の「福岡大学ベンチャー起業特論」スペシャル授業があります。
どこの講演とも、けっこうちがいます。ながいしね。
在学中、最大で4回くらい聞かされる羽目になると思います。

いや、それはいいわ。でもいいので、
この素晴らしい「福岡大学ベンチャー起業特論」に注目してほしいです。









5月20日は埼玉の行田でお話しさせていただけます。

5月20日は、埼玉県の行田市でお話しさせていただけます。
下記のHPから予約をすると、
参加費無料で、先着500名様だそうです。

地図を見たら、そばに古墳が!?
うらやましいのう。歴史がある町は好きです。
特に、大昔の人達の暮らしを知るのが好きです。
だって、同じ人間ですよ。下手したら僕ら以上に思考してる感じがします。
不便な大昔を生きた人達の暮らしからは、多くを学べるから好きです。

先週の段階では、まだ空いていましたし、
いまも募集状態なので、まだ間に合うかと。

僕は、学校向けの講演をメインにしているので、
関東近郊で一般の方が入れる無料の講演会はかなり珍しいと思います。

http://www.gyoda-jc.or.jp/2017/?p=713

チンピラ先生

僕は、年間に100校ぐらいの学校に講演に行きます。
そこで、ときどき出会ってしまう現象があります。
 
それは、チンピラ先生です。
 
「おるぁー!なにもたもたしとんじゃあああああ!」
 
ポケットに手を突っ込んで、巻き舌で怒鳴って、肩を揺らして威張る様子は、
もはや町中でもなかなか見かけない、昭和のチンピラです。
 
おそらく、いまの子達は「チンピラ」の意味がわからないかもしれません。
ゴボウとにんじんを炒めたものではないです。それはキンピラ。
「チンピラ」は、wikipediaにありますね。
 
でも、それをやってる先生にとっては、それは、恐怖だったのでしょう。
自分が恐怖を感じたからこそ、それを使うのだと思います。
その先生も、それをやられたのだと思います。
でもね、教育現場で、恐怖を生徒の行動の制御に使用するのは、文化的ではないです。
そして、言語による交渉をやめたチンピラスタイルでも、指示に従わない生徒がいたらどうするんだろ。その後は、暴力か脅迫しかないのだと思います。(なにせ先生は、生徒の進学の自由を握っていますから。)
 
生徒の問題行動は、シグナルです。
それを行うための原因が必ずあります。
それは、家庭の問題だったりもします。
それらを解決するために、様々な支援があります。
パワーで押さえつけるのではなく、
そういう支援組織と、そういう子をつなげることも可能です。
 
すごく成績がいいのに、心に問題を抱えている人もたまにいます。
そういう人は、なるべくはやい段階で、適切な支援を受けるべきです。
でも実際には、成績さえ普通であれば、たいていは学校を素通りです。
そのまま、大学まで行って、そこで問題が表面化するケースも多いです。
 
そういう子に、関わっている「時間がない」というのが問題ならば、「時間を増やす」ように、交渉することは可能です。
1人で訴えても通じないなら、仲間を増やせばいいです。
そのために、PTAという組織もあるじゃないですか。
何年もかかるかもしれないけど、だからなにもしない、ではなく、やり続けることはだいじです。
 
少し昔の話になりますが、DJポリスという人がいました。
彼の「威張らない」「高圧的ではない」「命令しない」が、効果的であったことが実証されています。いまでは、各地の警察でDJポリスの養成が進んでいると聞きます。
だのに・・・なぜ・・・
 
そういう先生が叫んで恫喝してるとき。多くの先生が、嫌な顔をしています。
だけど、誰もその先生に「やりすぎだ」と言いません。
その様子は、いじめを横目で見ている人達とおなじです。
生徒は、それを見ています。真似します。
これでは、仮にいじめがあったとしたら、改善のしようがないでしょう。
 
もしかしたら、チンピラ先生の発生原因は、
問題行動のある生徒を「どうせ言っても聞かない」と思うことと、
チンピラ先生を「どうせ言っても聞かない」と思うことにあるかも。
「どうせ」という、やらないであきらめる行為が、原因かも。
 
チンピラ先生は、問題行動のある生徒をおとなしくさせるためには効果的でしょう。
でも、そのやり方を学んだ人は、会社につとめてからもそれをやるでしょう。
家庭でもそれをやるでしょう。
それが、ブラック企業やDVの元になっている可能性があります。
 
教育指導要領に、汚い言葉を使い、憎々しい表情をし、身体を揺すって恫喝する方法は、有効な指導方法、とでも書かれているのでしょうか?
こういう先生を野放しにしている学校は、ごく一部ですが、存在するのは事実です。
それとも、こういう先生を「おかしい」と思う僕がおかしいのでしょうか?
教育の現場では、「自分がおかしいのかな?」と思ってしまう現象に出会う確率が高いです。
 
子ども達に知ってほしいことがあります。
普通の会社では、チンピラ行為は交渉に役にたたないどころか、下手したら訴訟になります。
だから、そんな方法を決して真似しないでください。
真似をすると、君たちの品位が低下するだけですから。

ひさびさのプラモ

先日、久々にプラモデル作りました。
ホビーオフで432円で買ってきました。
 
作り始めてから、ふとみると、銀色のチューブ。
む?こ、これは、接着剤?
てことは、これは、まさか。しまった。
ものすごい昔のパッケージのプラモだった・・・。
ぼーっとしてて、あけちまった。
本来なら、保存版にするんだったのに・・・
(ちなみにAmazonで新品が600円程度じゃった・・・)
 
ま、しゃあない。
ということで、ミラージュF.1
とってもスリムで美しい飛行機。
でも、おそらく、30年以上前のプラモデル。
人間が、手で木型つくって、金型作っていた時代。
今の目で見たら、微妙な点もあります。
でも、部品が少なくて作りやすい。
 
で、いつものとおり、シートは全部作り直し。
でも、キャノピーつけたらほとんどわかんない。
ただの自己満足。
 
それにしても、ミラージュF.1、足太いわ。
ダブルタイヤがやる気を見せます。
どかんどかん着陸できそう。
僕の勝手な持論ですが、足が太い飛行機は名機です。
 
フランスのミラージュシリーズは、エンジンパワーが弱い頃に、がんばって音速を突破するために、すごく努力した設計がなされています。そして、何とも言えない美しさが好きです。
本当は、ミラージュ3と並べたいんだけど、
ミラージュ3の1/72の、いいキットがなかなか無いのがつらいです。
 
去年の冬から、ちょっと忙しくて、
なかなか自分の時間がつくれない。
机の上には、作りかけのプラモが、3ヶ月待ち、4ヶ月待ちと放置されています。
会社の机の上にも、壊れたスピーカーを直そうとして分解して、それきりもう、数ヶ月。
このGWは、引きこもりになろうと思います。

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