植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

普通の仕事は安定とは言えない理由。(というか普通の定義が曖昧すぎるけど)

赤平市内の幼稚園と保育所の子達は、全員ロケットを飛ばす経験をします。
ずーっと、関わり続けてきました。
(ちなみに、赤平市の幼稚園や保育所の料金はかなり安いです。そして、赤平市は、高校卒業まで医療費が無料です。いいとこでしょ。)
 
だから僕は知っています。
子ども達は、夢を沢山持っています。
 
でも、その夢をつぶし、奪い取る人達がいます。
 
世の中には、いろんな職業があります。
でも、多くの大人は、子ども達に、自分が知ってる範囲の職業しか許しません。
そして、残念ながら、今の自分がやってる職業には、子どもをつかせようとしません。
それは、現状に不満があり、その不満を解消できていないからだと思いますが、多くの人は、不満を解消する努力をしていません。
 
大人が、子ども達に許すのは、
「安定していて、楽ができる仕事」です。
でも、そんなもんは、この世にありません。
 
子ども達が描いた夢に対して、
「それは難しいよ」
「それにはセンスが必要だよ」
「成功するのはごく一部の人だけだ」
「喰っていけない」
などなどと否定して、最後には、
「普通の仕事でいいから」と言ってしまう大人がいます。
でもね、それが通用したのは、人口が増加して、仕事が増えていた時代です。
そして、「非正規雇用」がほとんど無かった時代です。
 
現在では、普通の仕事とは、誰でもできる仕事なので、
簡単に置き換え可能です。
 
誰でもできる。
初心者歓迎。
という仕事は、きわめて不安定です。
なぜなら、経験の蓄積を求められないからです。
 
現在の日本で、本当の意味で安定した仕事を求めるなら、
(1)誰でも容易にはできない
(2)修練や経験の蓄積が必要かつ重要
という分野がいいです。
 
人口が増えていて、同じこと繰り返していても仕事が増え続けた時代の人間の常識は、これからは通用しません
アドバイスをする方も、アドバイスを聞く方も、
それをよく理解した方がいいと思います。

趣味は可能性

最近の若い子に、「趣味は?」と尋ねると、返答に困る人が多いです。
 
その理由をさんざん尋ねて見た結果、どうやら、人より優れていないと、趣味と言えないと認識している人が多いようです。
 
たとえば、
「絵を描くのが趣味です」と言おうものなら、
「え?どんなの描いてんの?え?こんなもん?これならだれでも描けるわ。」
なんて言われたら、もう二度と、「絵を描くのが趣味です」とは、言えなくなってしまうかも・・・。
 
料理でも、「え?こんなもん?これならだれでも作れるわ。」
歌でも、「え?こんなもん?この程度の人は沢山いるよ。あの人の方がもっとうまいわ。」
 
なんで、こういうこと言うかな。
 
以前、ある大学生と話をしました。
アメリカのエアレースの話です。彼は珍しく、エアレースが好きなようでした。
そこで僕が好きな飛行機の話をしたら、「そんなのより、こっちの方がもっとすごいですよ。エンジンはなになにだし、プロペラはなになにだし、こんな機能や、こんな性能が・・」と、僕の好きな飛行機は否定されてしまいました。僕は別に、機体の優劣の話をしたかったのではなかったんだけど。
ていうか、お前が作った飛行機じゃねえだろ。お前操縦してないだろ。
と、思いましたが、僕もエアレーサー作ってないし、操縦できないから、そういう文句の言い方をしてはいけませんね。
しょうがないから、彼と話すのをやめるしかなかったです。
 
誰かが好きだ。というものを、なぜ否定したり、見下したりするのか?その行動の原動力はなにか?
 
ぼくはそれを、自信の無さだと思っています。
 
自信のない人は、自分以下を作らないと、自分を保てません。
だから、がんばって人を見下し、さげすみます。
 
そして、日本人は、世界的に自己肯定感が低い。
だから、自分の趣味や、好きなことをしゃべろうものなら、
否定され、バカにされる。
これじゃあ、自信の増やしようがないです。
だも、幸福度が低いわけだわ。
 
僕の所には、いろんな工作が届きます。
先日は、小学生が、折り紙を送ってくれました。
すごく精密な、ドラゴンの折り紙です。
僕はそれを見て、「負けるものか!」と思います。
だから、僕も折り紙の勉強をしました。折ってみました。
なかなかうまくいかないです。
でも、僕は、その子のおかげで、やったことがないことを
経験できました。僕の能力は増えました。
 
僕は、誰かの趣味を聞いたら、もっと詳しく教えてもらいます。
そのおもしろさや、楽しさを聞きます。
そして、僕もやってみます。
そうしたら、僕の能力は増えます。
否定したり、見下したりする必要なんて、まったくないです。
 
僕が「ステキだなあ」と思う人達は、間違いなく多趣味です。
しかも、広くて深いです。
本人は、広くて浅い、というけど、広くて深いです。
そして、それによってすごく人脈が広くなっています。
それが、さらなる可能性につながっています。
 
 
 
みんなが、安心して、趣味や夢を話せる社会を作りたいです。
人の自信や可能性が奪われない社会を作りたいです。
 
 
 

メイドインアビスはいいぞ。

正月中に、頑張って録りためた(たまった)ハードディスクのCMカットをしていました。
 
この作業ほど不毛なものはないと感じます。
ナショジオはカットしやすいけど、
ディスカバーはカットしにくい。
視聴料を払ってみているのに、このカット作業に費やすマンパワーはかなりの金額に相当します。
 
という愚痴はいいとして。
 
ずっと気になっていたマンガがありました。
本屋さんに並んでいても、普通のコミックより一回り大きなことと、表紙がとても美しく、もしかしたらコミックではなくて、絵本のようなものかな・・・と思って、
なんとなく手が出ていませんでした。
 
それが、正月中にアニメの一挙放送だそうで。
とりあえず録画しました。
 
で、見てみたのですが、映像も音楽も独特でとても美しかったです。内容もとてもおもしろい。
第一期最終回の13話では、号泣してしまいました。
そのあと、プラモデル作ってる最中のBGVは、ずっとメイドインアビス
正月中は、メイドインアビスにディープに浸っていました。
 
ということで、ブルーレイとBGMを注文してしまい、
それが今日届きました。
やっぱし、音楽いいわ。
 
お話しは、冒険ものです。
「知りたい」「確かめたい」に突き動かされた人達のお話。
ちょうど荻田さんが南極点を目指していたこともあったし、
僕らの仕事自体も、形は違えど、同じかも、と思いました。
 
ディスカバー。
覆い隠されたヒミツを明らかにする。
未知を明らかにする。
そんなこと、しなくたって生きていけます。
でも、それに挑み続けている人達がいるからこそ、
人類の暮らしは良くなっているのだと思います。
 
残念ながら、日本では、愛地球博あたりから、
科学の発達は、地球にとってマイナスである、というような認識が広まった感じがしますが、
治らなかった病気が治るようになってきました。
見えなかったものが見えるようになってきました。
天気予報も、本当によくあたるようになりました。
このおかげで、どれだけの人が助かっていることか。
そして、そもそも、地球のピンチを知ることができたのも、科学の発達のおかげです。
 
学問とは、社会の問題を解決するために、人類が命をかけて積み重ねてきた記録です。
科学も学問のひとつです。
 
 
そこまでする必要あんの?
余計なコトしたら損をする。
この言葉は、やがて、
喰っていくためにはしょうがない。
につながっていきます。
奪い合う社会の元になります。
 
それに真っ向から立ち向かう。ディスカバーな人達。
やったことがないことに挑む人達。
 
僕は、そういう人達が、大好きです。
 
 
 
 

ハセガワ P−47 サンダーボルトD 1/72

セガワ P−47 サンダーボルトD 1/72
 
ハードオフで、200円で購入。
 
こいつは古いぜ。小学生の頃のプラモです。
 
でも、現在も昔のまま販売中・・・それはいいことなのかな・・・
P−47のD型は、タミヤが1/72で、ものすごく精密なのを出してくれましたから、そちらがオススメです。
こちらは、昔懐かしさに浸りたい人向けや、
部品が少ない方が幸せな人向けかな。
 
200円で楽しめるなら、こりゃ安いわ。と思いましたが、
残念ながら、あまりにも古すぎて、デカールが使えない。
やむを得ず、大部分を塗装で仕上げたほか、
結局は、別売りデカールを1600円で買うことになり、
ぜんぜん安くないじゃん。
 
それにしても、P−47はでかい。
同じ用途のBF−109やスピットファイヤとくらべても、
とってもでかい。
 
おまけに、足が太いし、足の幅も広い。
こりゃ、着陸の信頼性は高そうです。
そして、アンテナの張り線がない。
短波無線機を実用化していたということだねえ。
 
カウリングの横の排気管もない。
排気管は、機体の後部にまとめられています。
なぜなら、機体の下面に、ターボチャージャーがあるから。
そのおかげて、高空でも平気。
おまけに、このターボチャージャーインタークーラーのスペースが、導体着陸時にはクラッシャブルゾーンになって、
搭乗員を守ったそうな。
 
プラモデルは、小さいけど、かなり正確に本物を再現しています。だから、そこから読み取れる情報がかなりあります。
設計者や技術者を目指す人は、プラモデルを作るといいと思います。
人類が作ってきた、美しいものをいかに多く知るか。
その知識の積み重ねが、「センス」になるのだと思います。

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タミヤ スピットファイヤMk.1 1/72

タミヤ スピットファイヤMk.1 1/72
 
これは、あたらしいよ。割と最近のプラモデル。
だからこそ、部品の精度も高いし、組み合わせもばっちり。
ほぼ修正や改造は不要です。
 
ダンケルクという映画を見ました。
スピットファイヤかっこいい。
とても美しい飛行機です。
当時流行の、誘導抵抗を減らす楕円翼も奇麗です。
僕が一番好きなのは、機体下面の翼と胴体のつなぎのカーブ。
 
スピットファイヤも小さい飛行機ですが、
それでも、BF−109とくらべたら、一回りとはいわないけど、けっこうでかい。
でもね、もとがレーサーだからか、運転席は、BF−109より
小さい感じ。
BF-109でさえ、大柄な人は乗りにくいといわれたそうですが、
スピットファイヤは、もっと大変だったのだろうなと思います。
対策として、運転席の側面が、ぱかっとひらくドアになっていますが、そこは、とても応力が集中する場所なので、
どういうロック機構になっているのか、興味がわきます。
でも、日本の博物館にはないからなあ・・・
 
いつか、実物を見てみたい飛行機です。

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ハセガワ BF-109G-6 1/72

セガワ BF-109G-6 1/72
 
ハードオフで購入。
大学生の頃には最新のプラモだったけど、
いまとなっては、けっこう昔のプラモになりました。
 
機首のぎざぎざは、チューリップをあらわしてるとか。
これが、デカールなんだけど、かなりきびしい。
ということで、塗装で再現ですが、マスキングで泣きました。
黄色い細い線は、ハセガワの黄色の曲面追従シートの細切りです。
この黄色のシートは、販売してまもなく販売されなくなりました。今も売ってないね。確かに、接着がとても弱かったり、
難点がありますが、僕は重宝しています。
 
それにしても、BF−109は、ちいさいのお。

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青島のZ−1

カワサキ Z−1 青島文化教材 1/12
 
1年以上前から、タンクだけ下処理して放置されていました。
この正月に、気合いを入れてリトライです。
 
しかし、900ccは、エンジンでかい。
フロントのキャスター角も、すごい寝てる。
タイヤも細い。
フレームも細い。
今のバイクとくらべると、本当に古い設計です。
でも、何ともいえないかっこよさ。
 
Z−1大活躍といえば、マッドマックス。
カウル付きもつくってみたいなと思いました。
 
しかし、そうはいっても、なにしろ、青島文化教材の
古いオートバイのプラモデルですから、かなりの手強さです。
前回の、Z400FXは、「タンクはのせるだけ」でしたが、
このZ−1は、「シートはのせるだけ」です。
位置決めのガイドもないし、ダボ穴もありません。
瞬間接着剤で、無理矢理くっつけています。
タミヤのオートバイプラモからみたら、かなりの根気が必要です。でも、タミヤがモデル化しないのを出してくれるから、
青島文化教材には感謝です。完成したらかっこいいし。
 
それにしても、古いオートバイは、シルバーの部品が多いので、
塗装がめんどくさいです。
メッキパーツをハイターで漂白してから、
パーティングラインを消して、表面処理して、
つやあり黒を塗って、それからメッキシルバー。
でも、いまは、銀色の塗料も素晴らしい輝きなので、
とっても助かります。
 
10年前とくらべても、プラモデル用の塗料も接着剤も工具も、うんと進化しています。
いまトライしたら、とても上手に作れるかもしれませんよ。

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