植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

友達地獄

僕は、日本の小学校の女の子が可哀想だと思うことがあります。

なぜなら、「普通」という縛りの、友達地獄に陥ってる子が、
少なくないからです。

みんなが理解することをやらないと、たちまちに、
普通ではない、というレッテルを貼られ、
つまはじきにされます。

いつも仲良しだったはずの子が、
ちかよってもこずに、こっちを見て、数人でくすくす笑っています。
どうしたのか尋ねても、ぱーっといなくなります。

信頼して打ち明けた話しは、いつのまにか、
みんなが知ることになります。ばらされます。
だから、自分のことをしゃべることができなくなります。

持ち物がなくなり、すてられ、
女子の権力者に同調する頭の悪い男子は、もっと直接的な悪さもします。

だから、仲良しのはずなのに、常に相手の顔色をうかがい、
誰かの発言にのっかる発言しかできません。
自分の経験や、自分の趣味の話しなどしようものなら、
「なにそれ自慢?」と言われます。
だから、みんなが好きなことしかしゃべれません。

みんな同じ格好をし、同じ言葉をしゃべります。
ちょっとでも安いものや、高いものを身につけたら、
それもまた問題を誘発します。

これは、自信の無い人達が集まってしまうと生じる現象です。

自信の無い人は、
相手の自信を奪います。
自分以下をつくります。
他人の努力をやめさせます。
そして、自分がそうされないために、
仲間をつくります。
でも、いつ自分が普通じゃない、と言われるか恐れる
仲間です。


僕は、子ども達に「仲間」の話しをするとき、
漫画のワンピースの「手首にバッテン」の話しをします。
ワンピースの仲間は、全員、ヘアスタイルが違います。
服装も違います。
でも、仲間です。
こんな、個性溢れる、ばらんばらんの仲間っていいよね。
という話しをすると、深くうなずく子が少なくないです。

このような友達地獄状態を解決する方法は、
ひとえに、子ども達が自信を持てるようにすることです。
でも、自信とは、ほめたりしても身に付きません。
おだてても身に付きません。
自信とは、他者によってあたえられるものではないからです。
自信は、やったことがないことができるようになったとき、
自分の体の中から湧き出て来る喜びです。

だから、
「あんた!やったことないんだからやめておきなさい!」
は、絶対に子どもに向かって言ってはならない言葉です。

保護者も
「いやー、やったとないからやめておくわ。」と
子どもの前で言ってはいけません。

「やったことがないから、やってみっか!」
の一言で、自信が生まれ、友達地獄も解消されます。

ということで、
リピート アフター ミー
「やったことがないから、やってみっか!」