植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

圧迫面接なんて言うな。

就活が解禁になったのかな?

そのせいか、今朝のテレビでは、面接についてやっていました。

そこで驚いたのは、「圧迫面接」というものです。

その言葉を聞いたとき、頭に思い浮かんだのは、
「いいかお前達!これから、泣いたり笑ったりできないようにしてやる!お前達は、くそだ、くそ製造機だ!」
という、鬼軍曹です。
なんであの人達は、あんなに顔を近づけて怒鳴るんだろ。
まさにあれが圧迫面接か。
だとしたら、大変だな。でも、そんなことする企業が
増えたのかな?

と、勝手に思っていましたら、ぜんぜん違いました。

「なんで?」と繰り返し聞かれる。
「うちの会社じゃなくても良かったんじゃないの?」と聞かれる。
にらまれる。

などが、圧迫面接だそうです。

え?それって、普通じゃないの?

面接で立て板に水でしゃべることは、練習してきたことです。
そんなの、面接にはなんの効果もないです。
面接官は、それを知っているから、そこからさらに
突っ込んだ質問をするのは当たり前です。

例えば、趣味は読書です。と言おうものなら、
どんなの読んでるの?
最近読んだ本は?
と聞かれます。

それも準備してあるから、
カラマーゾフの兄弟です。
とか答えると、
さらに、どこが良かったのか?
どう良かったのか?
あなたはどう思ったのか?
を聞かれます。

そして、そこからが本番です。
なぜ、そう思ったのか?
なぜ、そう考えたのか?
思考の根拠まで聞かれます。
当たり前です。

これらは、暗記型の面接対策に対応して生まれた方法にすぎません。
暗記型の面接対策で対応できなくなったからって、
それを「圧迫」なんていう、高圧的な言葉で言うべきではありません。対応できない自分の能力が低いだけです。

社会人になるとき、
どこかの仲間になるとき、
必ず面接があります。
そして、そこで、かなり判断されます。
なぜなら、履歴書に書いてあることは、たいていウソであることを、もうみんな知っているからです。
「部活でキャプテンをやったので、体力に自信があります。責任感とリーダーシップがあります。」と言った人の中で、
丈夫だった人を見たこと無いです。
責任感がある人が、無断で会社休むかな。
リーダーシップってのは、誰かに命令されるシープドックの資質じゃないんだよ。

だから、面接では、目を見つめ、言葉を聞き、態度を見て、行動を見て、点数がつけられます。

植松電機は、昔は面接をしていました。
でも内容は、適当にしゃべるです。
その中で、話しが膨らむ人を採用しました。
じつはこれは、結構大変なハードルのようです。

でもいまでは、それでもよくわからないから、
ためしに働いてみるかい?ということで、
インターンシップをしています。
もちろん、安全に配慮するため、そんなに本格的なことは
できませんが、そこで見ていることは、
会社の人達と、どのくらい仲良くなれるか、です。

いま、様々な企業が、暗記型面接対策対策として、様々な方法をとりはじめています。
そしてそれが、筆記試験の成績や、学歴さえも超えた影響を持つようになってきています。
ということは、中学、高校では、受験対策と同じくらいに、面接対策をすべきではないか、と思います。

でも、学校はやってくんないでしょから、
自分でやればいいです。
子ども達と、議論すればいいです。
それが、最高の本物の面接対策になるでしょう。

社会の求めるものは変わっていくのです。
それに臨機応変に対応できるのは、学校ではなく、保護者だと思います。だから、保護者はもっと教育に興味関心を持つべきだとおもいます。