がまんとは、あきらめることではない。
子どもが何かを欲しがったとき、
「がまんしなさい!」と断ってしまったら、
子どもは、「がまんとはあきらめることなんだ」と理解します。
そして、がまんすべき時に、あきらめるようになります。
大事なのは、対案です。
子どもが何かを欲しがったときに、それをすんなり買うのがためらわれるのであれば、
「これはちょっと難しそうだから、まずはこっちの簡単なので練習してみて、それからチャレンジした方がうまくいくよ。」
とか
「これは、このお店で買うと高いから、ネットでやすいの探してみようか。」
とか、
「これから、自分でもつくれそうだから、一緒につくってみようか。」
とか。
そうしたら、子どもは、がまんとは、あきらめることでは無い、ということを知ります。
子どもが泣き言を言ったとき、
「がまんしろ!」というのもよくありません。
なぜなら、つらいとき、悩んだときに、がまんしろ、
と言われると、
がまんとは、くちごたえしないことなんだ。
がまんとは、余計なことを考えないことなんだ。
と思うようになってしまうことがあるからです。
例えば、子どもが注射を嫌がったとき、
「がまんしなさい!」と押さえつけて注射をするのか?
それとも、
「いまのままだと、熱が出て、もしかしたら、
死んでしまうかもしれない。もう、あえなくなっちゃう。
そうなってほしくないから、注射をしたいの。痛いのは3数える間だけだから、がんばって3数えてみようよ。」
などと、伝えたらいいと思います。
そうしたら、がまんとは、よりよくするために、一時のつらさを乗り越えるものなのだ、と思えるようになるかも。
まちがっても、がまん=あきらめる
と教えてはいけません。
本当のがまんとは、困難に負けずに、困難を乗り越えるための、努力です。