植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

不安はごまかさないで、しらべて解消しよう。

子どもが、自分の将来の話しをしたとき、
それを聞いた大人は、子どもを愛する故に、
心配します。

それが、民間の仕事であった場合、
その心配はなおさらです。

それが、自分のしらない仕事の場合、
もっと心配になります。

ましてや、自分の能力が勝負の仕事の場合は、
さらにさらに心配になります。

でも、考えてほしいのは、
その時の自分の心配の内容です。

何を心配しているのかを、
冷静に分析すべきです。

もしかしたら、「知らない」ことが心配なのでは?
「知らない」から、先が読めないから、
どうなるかわからないから、心配なのでは?

その心配を解消するために、
ともすると、
自分が知っている、
しかも、自分がその結果まで知っている、
ような仕事を薦めます。
でもそれは、自分の安心のためでしかないかも。

知らないことが、不安の原因であれば、
その不安を根本的に解決するためには、
「知る」以外に有効策はありません。

そのとき、子どもを尋問してはいけません。
なぜなら、子どもが知っている情報しか聞けないからです。

だから、直ちに、自分の人脈の限りを尽くして、
実際にそれをやっている人と仲良くなって、
その仕事の本当の姿を知るべきです。
その上で、準備としてできることも知り、
それを子どもにアドバイスすべきです。
そして、準備すべきことの優先順位も知るべきです。

進路相談は、
大人の漠然とした不安を解消するための
憶測の進路評論になってはなりません。

残念なことに、
高学歴だと職業の選択肢が増える。と思ってる人も多いですが、
いかに選択肢が多くても、
選ぶ能力が無い。または、その選択肢に対応できる能力が無い、という場合には、選択肢の多さは無意味です。

中学校、高校、大学、という、
貴重な時間を、
なんだかよくわかんないけど、
大人が安心することをしておけばなんとかなるさ。
という程度の思考で費やすと、そのつけはかならずきます。

なんとなく安心したい、だけで、
こどもの未来をてきとうに評論しないで欲しいです。