植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

幸せの考察(1)自分なんて・・・に負けないために。

幸せについて考えるとき、

自分は幸せだけど、あれがあればもっと幸せだ。

と考えるのか、

自分は不幸だ。でも、あれさえあれば幸せだ。

と考えるのか、で、大きな違いが生まれるそうです。

後者の場合は、「あれ」が手に入っても、
結局は幸せにはならないそうです。

そりゃそうですね。
思考のスタート地点が「自分は不幸だ。」から
はじまっていますから。

なぜ、自分は不幸だと思えるのか?

自分は他人より劣っている。

という感覚が原因かも。

わかりやすい言葉にすると、

「自分なんて」と思える人は、
基本的に、不幸から抜け出せない。

ということかも。

では、なぜ、自分なんて、と思えるのか?

生まれつき、「自分なんて」と思う人はいないはず。

もしかしたら、「お前なんて」と言われたからでは?

親だったり、先生だったり、友達だったり・・・

そりゃ、そう言うことを言う人はいるわ。
そういう人をいきなり根絶はできないね。

じゃあ、「お前なんて」に負けないためには
どう考えればいいんだろう?

大事なのは、まわりの人が、「あなたが必要だ」と
言ってくれることかも。

じゃあ、「あなたが必要だ」と言われるためには
どうしたらいいんだろう?

オンラインゲームで最強になって誰かを助ける?

いやいや、リアルの世界でさ。

リアルの世界で最強になって、誰かを助ける?

なんのために?

必要だって、言ってもらいたいから、助ける?
ありがとう、って感謝されたいから、助ける?

そうじゃないね。

実は、人から必要だと言われるためには、
能力が必要です。
その人が持たない能力です。
そのためには、その人と違う経験をしなければいけません。
なぜなら、能力は、経験に基づくからです。
人と違う経験と能力こそが、必要とされるための
大事なものです。
ということは、学校という狭い環境下で、
許されることは学校があたえることだけ。
人と違うことをしたら仲間はずれにされる。
普通とよばれないことが怖い。
普通になるために、周囲の顔色をうかがって生きる。
という、みんな同じ経験しかできない場合、
「必要だ」と言われることは無いのかも。
となると、「自分なんて」に陥ってしまうのかも。

子ども達の自己肯定感が低い原因は、
異なる経験ができないことかも。

個性というものは、生まれ持ったものも影響するけど、
もっとも影響力があるのは、経験だと思います。
だからこそ、子ども達には、多様な経験をさせたほうがいいです。

そのためには、「行列に並ばない」は大事かも。
行列に並ぶということは、多くの人と同じ価値観を持つということです。
それは、共通経験であり、共通話題であり、安心かもしれませんが、特別な経験にはならないです。

だからこそ、人気の少ない分野の経験をする、って
大事かもしれません。

何かを経験するとき、ツアーとかになってると容易ですね。
でもそれは、多くの人が経験できます。
お金で買える経験も、多くの人が経験できます。
だからこそ、人間関係から生まれる経験が大事かも。
直接交渉し、成立させる関係。
もちろん、苦労もあると思いますが、乗り越えた先には、
スペシャルな経験が待っているかも。
そしてそれは、「必要だよ」につながり、
そしてそれは、「幸せ」につながるかも。

学校で体験できることは、みんなが体験できることです。
だからこそ、子ども達が学校と関わる時間を減らし、
様々な体験をさせることが、自己肯定感向上につながる可能性があります。

もちろん、大人も、日常の繰り返しに埋没せずに、
そこから飛び出して、特別な経験をすることで、
きっと自己肯定感を高めることができます。


これは、ある一つの視点について、
掘り下げた思考です。
でも、掘り下げるのは大事です。
思考中に、視点や論点をどんどんずらしてしまうと、
思考はまとまらず、浅く終わってしまいます。
例えば、「カレーはなぜおいしいか」という思考中に、
「いやいや、カレーよりもっとおいしいものがある」という
思考を入れてしまうと、思考は浅く終わります。
思考は、深く。それを多方面で行うべきです。


「幸せ」については、もう少しいろんな方向から
考えてみようと思います。