様子を見る・・・場合じゃないこともあるよ。
韓国でフェリーが沈没しました。
修学旅行の高校生が大勢乗っていたということで、
とても残念でなりません。
脱出した人が、「とどまれ」という指示が出されていた。
と話していました。
たしかに、パニックを防ぐために、
とりあえず動かずに様子を見る、というのは、
管理上は管理しやすいと思います。
しかし、それではいけないシチュエーションもあります。
震災の時も、てんでんこに逃げるのが大事でした。
ポセイドンアドベンチャーでも、とどまった人は
悲劇に見舞われました。
バンドオブブラザーズでは、不慣れな戦闘でパニックになった指揮官が、チーム全体に「とどまれ。集まれ」と管理命令を出してしまい、チームが全滅寸前に陥りました。
管理は大事ですが、それは、並べて数を数える、というものではないです。
でも、少なからずの学校で、そういう管理を見かけます。
バンドオブブラザーズでは、
「判断が間違っているか、正しいかはどうでもいい。大事なのは判断をすることだ。」と言っていました。
「とどまって、様子を見る。」は、大事な場合もあります。
しかし、状態が急に変化している時には、
僕の経験では、マイナスに働くことが多いです。
いま、世界の経済は大きく変化しています。
その変化のさなかに、「とどまって、とりあえず様子を見る。」ということを、無思考の結果としてしてはいないかを、
僕らは考える必要があります。
そして、できることを考えてやってみる、
のほうが、いい結果になることが多いということも、
忘れない方がいいです。
韓国のフェリーは、まだ生存者がいる可能性が高いそうです。
高い気圧の中で、苦しいことと思います。
でも、あきらめずに抗っている人が、1人でも多く救われますように。
(飛行機では、搭乗時に避難の仕方までレクチャーされますが、船も電車も、それはないですね。なんでやらないのかな。)