植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

福岡大学のベンチャー特論

福岡大学での授業は、ベンチャー特論(うろおぼえ)でした。
この授業は、いろんな人が受講できるようになっています。
そのため、僕の話しを、二度目、三度目、という学生さんもいます。
あんまり代わり映えのしない話しをしてしまうのが申し訳なくて、資料を準備するときに不安になります。
なんでも、単位に関係ないのに受講してくださる学生さんもいるそうです。本当に頭が下がります。

この授業に関わって、もう、何年かになります。
おもしろいのは、毎年、学生さんの表情や姿勢が素敵になっていくことです。
おそらく、このゼミの活動が、教育的にすごい効果がある、ということなのだと思います。
いろんな企業と直に関わるような授業の話しは、
聞いている僕もわくわくしてきます。

子ども達は、必ず社会人になります。
そのため、社会と関わる練習は不可欠です。
そして、関わり方には二つあります。
「雇う」と「雇われる」です。
残念ながら、僕自身、学校では「雇われる人生」しか教えてもらっていません。でもそのおかげで、「雇う」側になったときに、僕はとても苦労しました。
僕が中学生、高校生のときには、会社の経営者は、ブルジョア、資本家、金持ちで、搾取する側、という大昔の思考を教えてくれた先生もいました。

いまだに、講演依頼や、ロケット教室の依頼の時に、
「学校はお金がありません。だから、おたくがボランティアで提供してくれませんか?企業でしょ?」ということを、かなり上から目線で、あたりまえのことのように言われてしまうことがあります。
こういう先生は、企業を庶民の敵だと思っているのかもしれません。

過去に何度も書いていますが、会社とは、仲間が力をあわせる場所です。会社の資本は、働く仲間の資本です。
雇う人と、雇われる人との仲を悪くするような教育はしないでほしいと思います。
そのためにも、人生の選択しには「雇う」もあるんだ、ということを教えてほしいです。
この福岡大学の授業は、まさにそれです。

経営者としての思考は、家庭を持つ時にも、人生の家計の思考にも、必須です。
なぜなら、個々人は自分の家庭や家族に責任を持つからです。
親になる、保護者になる、というためにも必要な考え方です。
それを、この福岡大学の授業は教えているんだと思います。

この素晴らしい授業が、いろんな学校でできるようになったら、
きっと、いいことがあると思います。
できれば、大学という、選択した人だけが学ぶ場ではなく、
義務教育で、「雇う側」の「経営者」としての思考も伝えるチャンスが欲しいなあと思いました。

今度の4月25日の赤平での青年会議所のセミナーでは、
こんな経験の報告もしっかりしていきたいと思います。

受講してくださった学生の皆さんには、
本当に元気をもらいました。
みんなの未来は輝いています。ともにがんばりましょう!