植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

あとだしじゃんけんで勝っても、安さ勝負に陥るだけ。

売れるか、売れないか?
何が流行るか?

一般的なマーケットリサーチで出て来る答えは、
たいていは時代遅れです。

なぜなら、本当の新製品、新分野のことは、
だれもしらないから、そもそもニーズがないからです。

誰もが知っていること。
売れそうなこと。
流行りそうなこと。
それは、みんな過去のものです。

そこに参入すると、
自動的に、「安さ」で勝負になります。
「安さ」を実現するのは、今では、あとだしです。
あとからやればやるほど、科学が発達し、
いろんな部品が安くなるからです。
でもそれは、自分よりあとからやった人に
負けるということを意味しています。

だからこそ、
売れるか売れないか?
流行りそうか?
という視点で考えないで、
やりたいか、すべきか、という視点が大事です。

そして、それに突き進むためには、
他者の同意を求めないことが大事です。
なぜなら、同意する他者が多いということは、
自動的に、それは、売れそうなものだからです。
ということは、出資を募って新事業を行う、という場合は、
それは、「安さ」勝負に突き進む可能性を含んでいます。

出資を求めず、
独自に突き進むために必要なのは、
自分の能力です。
できることが多ければ多いほどいいです。

僕は、小学生の頃から、家の仕事を手伝って、
車の下にもぐり、山の現場に行きました。
中学校では、学校の勉強もせず、部活もせず、
好きなことをしていました。
高校でも、一人で好きなことをしていました。
大学でも、好きなことをしました。
その結果、できることが増えました。

料理でもいいです。=外食代を減らせます。
アイロンがけでもいいです。=クリーニング代を減らせます。
なんでも、できないよりは、ちょっとでもできた方がいいです。
それが、自分の資本の有効活用に直結します。

だから僕は、子ども達を、受験勉強と部活でがんじがらめにしてしまう現在の教育環境がとても不安です。
でも、それを要求しているのは、実は親です。
親の価値観を変えないと、子ども達の「できること」は
増えないのかもしれません。
そして、新しい事業を興す人も、増えないのかもしれません。
せめて、廃業数を、起業数が上回るようにしたいです。