植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

恐怖と戦おう

NHKスペシャルで、うつ病についてやっていました。

うつ病の原因は、恐怖に対抗する防衛反応が過剰すぎることのようでした。
ある意味、アレルギーに似ているかも。

恐怖は常に身のまわりにあります。
死の恐怖
病の恐怖
このあたりは、昔からあるものです。

貧困の恐怖
これは、蓄積から生じたと説明されていました。
そうかもな、と思います。
旧約聖書には、マナという物質が登場します。
天から降って来るもので、栄養たっぷりでおいしいです。
しかし、蓄積すると、腐ってしまいます。
おそらく、その時代には既に、
蓄積できる富による害を感じている人がいたのだと思います。

また、貧困の恐怖は、
生きていくために必要なものの存在によってもかわります。
もしかしたら、見栄や体裁というものも、
必要を増加し、支出を増やし、貧困の恐怖を生み出すかも。

さらには、できることが少ないほど、
してもらわなければならないので、
支出が増えて、貧困の恐怖が増えていくと思います。

最近は、人間関係の恐怖というものもあると思います。
人からどう思われるか?
人からどう見られるか?
というものは、もしかしたら、見栄や体裁の元にもなっているかもしれません。
また、パワハラ、セクハラ、アカハラ、というものもあります。
これらは、人間として未熟な人が起こしてしまう場合や、
自信が無い人間が、他者の自信を奪おうとして生じているケースも多いと思います。

人間関係が怖くて、孤独を求めてしまう傾向もあります。
でも、人間は、一人でできることは限界があります。
仲間がいると、できることが増えます。
ひとりぼっちは自由でいいです。
でも、それでは、脳みそが育ちません。
想定の範囲内のことだけの繰り返しでは、
刺激が足りません。
しかし、他人は、イレギュラーで思うとおりになりません。
だからこそ、思考力が育ちます。
でも、他人のいやなところを「嫌だ!」と説明しているだけでは、ますます嫌になります。
なぜ嫌だと思うのかを考えて、対策すべきです。
それは、いい勉強になります。

また、自分自身が恐怖を生み出していることもあります。
自分なんて・・・と、
自分を、自分よりも有利な他者とわざわざ比較して、
がっかりする、ということを繰り返す人もいます。
でも、なんの生産性もないです。
自分のことをわざわざ低く考えなければいけない原因には、
自信のなさが考えられます。
自信が無いからこそ、もうこれ以上自信を失わないために、
挑まない、試さない、本気を出さない、
ということを正当化するために、自分なんて・・・を
使ってしまう人も少なくないです。

また、自身の失敗に対する罰の恐怖もあります。
そして、一番容赦ない罰をあたえるのは自分です。
失敗した自分を責め続ける自分は、
永久に続く恐怖です。

まあ、この他にも、恐怖は沢山あります。
なにせ、自分が恐怖だと感じたら、それは恐怖です。

その恐怖を、放置してしまうと、きっと
永久に恐怖にとらわれます。

だからこそ、恐怖と戦う必要があります。

まずは、失敗した自分を責めないことが大事です。
些細なことでも、自分を「すごい!」とほめるべきです。
自画自賛でけっこうです。
自分を愛するべきです。
もちろんそのとき、自分を誰かと比較してすごい、と考えてはいけません。なぜならその場合、自分以下を作り出す人になってしまうからです。
他者をけなし、見下し、妨害する人間になってはいけません。
だからこそ、自分を素直にほめる練習をすべきです。

また、できることを増やす、のも重要です。
やったことがないことをやると、できることが増えるから、
支出を減らすことができるし、
自信にもつながるし、
がんばればお金を稼ぐことも可能です。

また、自分の支出の内容を考えるのも大事です。
本当にマイホームが必要か?
子ども達はあと数年で家を出て行くよ。
ローンを払い終わったら、家の価値はないよ。
数千万円をゴミ箱に捨てることになるかも。
そうならないためにも、未来をしっかり考えるべきです。

高学歴が必要か?
学歴に投資する1千万円は、本当にその価値を持つのか?
違う方法で、より有効な教育をあたえられないか?
自分で教えることはできないか?

いやいや、自分で教えるのは無理だよ。仕事が忙しくて時間がないし。
その仕事は、何のためにするの?
マイホームの支払い?高学歴のための資金?
これって、悪循環じゃないの?
子どもの幸せを思って、結果的に、一番大事な時期に、
子どもと会話すらできないような人生でいいの?
その結果、正常な人間関係を築けない子ども達が社会人になって、様々な恐怖を解決できずに、心を病んでしまうかも。


人生には、恐怖や問題がつきものです。
それに、怯えるのではなく、
誰かの言うとおりにお金を払うのではなく、
なぜ自分はそれを恐怖だと思うのか?
それは、どうやったら解決できるのか?
を、沢山考えたら、
恐怖から遠ざかることができるかもしれません。


自分にとっての恐怖とは何か?
それに対抗するための戦略を練るべきです。
もちろん、戦略を練る時には、
プランAだけじゃだめですね。
プランBも必要です。
でも、備えれば恐怖は減ります。

備えよ常に。(Be Prepared)