植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

鉄砲怖い

僕はエアガンが好きです。
なぜなら、運動が苦手だからです。

エアガンで撃ち合うゲームは、
目が悪くても、足が遅くても、
ボールを遠くへ投げられなくても、
ボールを上手にキャッチできなくても、
性別にも年齢にも関係なく、
等しく競うことができます。
弾がとても小さくて、機械で飛ばすドッジボールのような
ものです。

もちろん、練習すれば、上手になります。
でも、いきなりでも、それなりに楽しめます。

また、メカニズムとしてもエアガンはおもしろいです。
調子の悪いエアガンでも、
しっかりなおして調整すると、
うんと性能が良くなることがあります。
そういうチューニングのおもしろさもあります。

僕は小学生の頃から、運動が苦手でした。
それを笑われたり、バカにされたりするのはつらかったです。
バレーボールでも、僕のところにボールが来ると、
みんなががっかりした声を出します。
ソフトボールの時は、僕のいるライトが狙われます。
僕が打席にたつと、外野までもが内野にシフトしてきます。

運動ができる子にとっては、無様な僕の様子はおかしいのでしょう。みんなが笑っています。
でも、笑われている僕は、とてもつらかったです。

今から30年も昔は、公園でエアガンで撃ち合うのは、
問題ありませんでした。
(今だとボールを使って遊ぶこと自体禁止されている場合も多いですね。)
そんなとき、運動が苦手のはずの僕が、
対等以上に戦えました。
それは、僕に小さな自信をくれました。

現代でも、僕のように視力が悪かったり、
身体的な理由などから、運動がどうしても苦手な子はいます。
でも、そういう子が浮かぶ瀬がないような気がします。
あるとしたら、ゲームか?
だから、浮かぶ瀬を作りたいです。

だから僕は、スポーツシューティングクラブというものを
実験的にはじめています。
冬にはじめちゃったから大変でしたが、
これからは良い季節ですね。(雨の心配はあるけどね。)

ということで、僕はエアガンを沢山持っています。
(北海道スポーツシューティングクラブの表紙)
https://www.facebook.com/groups/380437712087996/

でも、今は実銃には全く興味がありません。
学生の頃には、今ほどエアガンが普及していなかったために、
実銃の雑誌などを読み、興味を膨らませました。
しかし、ライフルの免許を持っている友人の家で、
実弾を見せてもらったとき、
この小さな弾で人が死ぬのだと思ったら、
一気に怖くなってしまったのです。
(たしか.22LR弾)
時々、海外で撃ってきたら?と言われますが、
怖くて嫌です。
人間は、間違いを犯します。
機械も、作動不良します。
そんな環境で、人の命に関わるものを触りたくないです。
海外のシューティングレンジだって、
隣の人が不慣れで暴発させてしまったら、
僕は死んでしまうかもしれません。

銃器使用マニュアルという本があります。
読むことはお勧めしません。
だから、URLも貼りません。
この本は、銃の威力について詳細にまとめています。
人体に対する影響も写真入りで解説されています。
惨いです。
この本を読んだら、鉄砲が怖くなると思います。

そう言う意味では、日本の刑事ドラマや、
アニメは罪深いかもしれません。
刑事ドラマの拳銃は、ばんばん命中するし、
子どもや少女までもが、大きな鉄砲を軽々と扱い、
それで撃たれた人は、雑魚だと、ちょっと血が出て
動かなくなって終わり。
主人公だと、肩か、二の腕か、ふくらはぎか、に弾がかすって
血が出る程度。
名探偵コナン君は、おそらく、世界で一番沢山鉄砲で撃たれている小学生だと思います。

でも、実際には、プライベートライアンや、バンドオブブラザーズ、パシフィック、ブラックホークダウンなどの映画での
スプラッタ表現さえも、本物よりかなりセーブされています。

ときどき、ケンカをしたことがない人が、ケンカをすると、
限度なく攻撃してしまう。という話しを聞きますが、
鉄砲の怖さを知らない人は、平気で鉄砲を活用できるかも。

僕は、自分が臆病で良かったと思います。
本物の鉄砲は怖いです。