植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

プロらしくやりましょう。

今日も大勢の子達が来てくれました。
とても朗らかで、そして声がはっきりしています。
挨拶の声も、しっかり聞き取れるし、
各委員長さんの連絡事項も、すばらしい声です。

まあ、間違いなく、こういう学校の先生は、
朗らかで、声がはっきりしています。
指示も単純で明確です。
もちろん、挨拶もしっかりしてくれます。

今日来てくれた学校は、少し前までは、
すごく荒れた学校と噂されていたようですが、
昨年も来てくれていますが、
まったくそんな感じは無いです。
子ども達の表情は素敵です。
でも、いまだにそんな噂があって、
彼らにとってマイナスに作用するのであれば、
それはとても不愉快です。

こと、学校のことになると、
知りもしないで噂する人が少なくないです。
あの学校は、ダメだとか、レベル低いとか、
あの学校はすごいとか・・・
下手したら、10年以上前の情報を、
現在の情報のようにしゃべる人も少なくないです。

間違いなく、学校は、先生によって変わります。
もちろん、地域性の影響も少なからずあります。
しかし、噂によってマイナスのイメージを持った先生が、
マイナスの行動をする結果、その噂が裏付けられてしまう、
というケースも少なくないと思います。

僕が知っている限り、
学校を荒れさせる方法は簡単です。
最初が肝心です。
入学してすぐに、自信の無い子を見抜くのは
簡単です。
(たいてい、ぱっとみでわかります。)
その子とどうかかわるかが重要です。
その子が最初に起こすトラブルは、
その子の情報収集行動です。
そのトラブルを、うやむやにするのか?
それとも、しっかり受け止めるのか?
を、その子はじっと見ています。

どこまでやったら怒るのかな?
どこまでやったら、そこらへんの普通の信用できない大人と同じだっていう化けの皮がはがれるかな?
それを、子どもは試してきます。

トラブルや面倒ごとや責任に関わらないようにしよう・・・
という態度を見抜かれたら、あとはもう、
どんどんエスカレートして行きます。
そういう子が1人いるだけで、その子の尻馬に乗ってふざける子が出始めます。実際には、そういう子達の方が、卑怯で陰湿です。
人数が増えてしまったら、もう一人では対処できません。
だから、ますます放置しかなくなり、荒れます。

問題を抱えた子達は、シグナルを発します。
そのシグナルをしっかりうけとめ、
なぜ、このシグナルを出すのだろう?と考えることが大事です。

それは、子どもに限ったことではありません。
機械だって、システムだって、同じです。

安全のためには、
stop,look,listen.ですよね。
止まれ、見よ、そして、聞け。
機械が自分で異常を報告しないからこそ、
様々なシグナルから異常を検出するのが、プロの仕事です。
人間が相手でも同じです。

最近、少し昔ならなかったような工場の事故が増えています。
プロ意識に欠ける人が増えているからだと思います。
おそらく、同じように、トラブルが大きくなっている学校も
少なくないと思います。

だからこそ、子どもを学校に預けっぱなしはまずいです。
学校を知り、先生を知り、授業を見て、
異常がないか、情報を集めるべきです。

無関心、放置、先延ばし、危機感を感じない、が最悪の対処です。
どんな仕事でも、気をつけましょう。