植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

惚れたいねえ・・・

今日は、2校同時開催でした。
合計で270人ほどです。
昨日ほど暑くもなく、無事に終えることができました。

今日の2校の子達は、どちらも朗らかで、挨拶も明瞭。
ほんとうに、何度も書くけど、
引率の先生も、同じく朗らかで明瞭。

なんで子ども達は、こんなにも先生の行動に似るのかな?

そりゃそうです。
学校という社会において、どういう行動をすればいいかの
指標は、先生だからです。
だから生徒は、先生の真似をします。
それが、生きるための戦術です。

だからこそ、先生の責任は重たいです。
それを含めて、先生という仕事です。
(ということは、当然、教育大学などで叩き込まれているものと信じます。)

子ども達は、最終的に社会人になります。
だから、先生は、よき社会人であるべきです。
良き社会人であるための一般常識なども、
当然熟達していなければいけません。

子ども達に、
「あいさつしなさい」
「きちんとしなさい」
「ちゃんとしなさい」
「集中しなさい」
「真面目にやりなさい」
などなどの命令をしておきながら、
自分がそうではない行動をした場合、
それが、ほんの一瞬のことでも、それだけで、
子ども達は先生の言うことを聞かなくなります。
言うことを聞かないと、強圧的にならざるを得ないか、
あきらめて放置するかの、どちらかをしてしまう人が多いですが、
再び信頼を得る努力というものも、不可能ではありません。

それは、企業の信頼と同じです。
信頼を作るのには大変な努力が必要ですが、
信頼を壊すのは、一瞬です。
でも、信頼を壊したらもうおしまいか?
そんなことないですね。
努力で信頼を回復することは可能です。

僕は、保護者向けの講演では、
「愛する我が子の評価を、他人任せにしてはいけませんよ。
我が子の人生の保障をしてくれる他人なんていませんよ。
保障するふりしてお金を巻き上げる人は多いですから、
注意してくださいね。
愛する我が子に求めるべきは、偏差値でも、成績でもありません。
「こいつと一緒に仕事したいなあ・・・」と思える子にするということです。
ただそれだけで、愛する我が子は、人から必要とされ、
社会を力強く幸せに生きて行けます。」
と話します。
で、子ども達は先生をコピーします。
ですから、先生とは、「こいつと一緒に仕事したいなあ」と思われるような存在であるべきです。

さて、自分が一緒に仕事したいひとって、どんな人?
高学歴?
そうじゃないでしょ?

僕にとっては、一緒に仕事をする仲間は、まるで恋人のようなものです。(だから時々失恋しています。)
となると、重要なのは、
「惚れてまうやろー!」と思われるような人になることかも。
大人みんながほんの少し気をつけたら、
子ども達もみんな「惚れてまうやろー!」な子達になるかもね。