植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

上司たるもの、ダメ出しではなく、改善提案をせよ。

人を指導するときに、
「そんなんじゃダメだ!」「お前はダメだ!」
と言ってしまう人がいますが、
これでは人は育たないです。

指導すべき人は、評論家であってはいけません。
「だったらこうしてみたら?」の人であるべきです。

共同の仕事などしていると、
他人の動きが目についてしまうことがあるかと思います。
もたもたしていたり、自分の思うようにうごかなかったり・・・
だからついつい、
「なにやってんのよ!」
「そんなんじゃダメだ!」
と、指導してしまいがちですが、
彼らは彼らなりに、考えがあって行動しています。
そんな彼らからしたら、自分の方が、
「なにやってんのよ?」という動きをしている可能性も
十分にあります。
なにせ人は100点ではありませんから。

そんな状況下で、自分だけいらついて、
まわりを否定すると、
相手は素直に言うことを聞いているかのように見えても、
実は「なにいってんの?この人?」と思われて、
やがてその人の周りから人が離れていくだけです。

一方的に相手の行動を非難し、
「お前達は何も考えていない。」
などと言い切ってしまうのは、具の骨頂です。
だって、相手の考えなんて、わかるわけないです。
自分から見て、考えていないように見えているからといって、
相手が何も考えていないとはかぎりません。
それは、自分の目が節穴だと言ってるようなものかも。

しかも、非難しっぱなし、なひとが多いです。
でもそれでは、なんにもならないです。
状況を説明しているだけです。
相手の問題行動が、状態の悪さを認識していないことに
基づくのであれば、
認識していないことを非難するのではなく、
どうすれば認識できるかを考え、
どうしたらもっと良くなるかを考えるべきです。

重要なのは、相手の否定ではなく、
より良くを求めるための提言です。

それができない人間は、人の上に立つべきではありません。