植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

北海道の缶サット打ち上げに使用されるロケットについて。

今回の缶サット甲子園で使用されるのは、
火薬を使用していないハイブリッドロケットです。
通称は、ミニカムイ。
燃料はポリエチレンというプラスチックです。
それを、ガス酸素で燃焼させて推力を得ています。

このエンジンは、北海道大学の学生さんが開発しました。
それを、缶サット甲子園に使用できるように、
安価な機体と組み合わせたものが、
北海道の缶サット甲子園では使用されています。
(北海道以外では、ロケットで打ち上げる場合は、強力なモデルロケットが使用されています。)

機体のコストダウンのために、
機体は基本的に塩ビ管です。
ホームセンターで買えます。

ロケットの先端のとんがり部分は、スタイロフォームです。

尾翼はFRPの板です。

エンジン以外は、金属がほとんど使われていません。

ミニカムイの開発に関わった北海道大学の学生さんも、
もう卒業してしまった人も少なくないです。
でも、彼らの努力が、今日も缶サットを打ち上げます。