科学の意味を伝えよう。
最近、科学のイベントが増えています。
高校や大学でも、次の生徒確保のためにも、
一生懸命に学生さんがイベントを行います。
それはとてもよいことです。
しかし、一歩間違えると、見せ物になります。
おもしろおかしく、びっくりどっきり、は
つかみとしてはとても大事です。必須です。
でも、つかみだけじゃだめですよね。
科学はなんのためにあるのか?
そこを伝えなければ、魂が入りません。
科学だけではなく、すべての学問は、
社会の問題を解決するために役立つものです。
その魂を伝え忘れると、
ただのイベント伝道師が増えていくだけです。
僕のロケット教室は、
ロケットを作って飛ばすだけではありません。
必ず最初に、僕の話しを聞かされます。
ロケットはあくまでも、そのお話の「ふりかえり」なのです。
「大人に、ロケット作れる?って聞いてごらん。
ほとんどの大人は、無理じゃない?難しいんじゃない?って
答えるよ。
でもみんなは、ロケット作れちゃったよね。
大人が、むりだって思い込んでいることができちゃったね。
だから、みんなはなんでもできるんだよ。
やってみることが大事だよ。」
僕のロケット教室のロケット達は、
子ども達が何でもできることの証明のロケットです。
僕のロケット教室を見ている大人は、
「子どもの笑顔が最高ですね!楽しそうですね。」と言います。
そうじゃないです。
打ち上げ前の、神妙な顔があるからこそ、
ロケットが飛んで行くと「嬉しい」のです。
自分で作るからこそ、不安だからこそ、嬉しいのです。
そこも、プログラムされているのが、
僕のロケット教室です。
人類は努力しています。
その成果の向こう側にすすんで行くためにも、
自分で考えて自分で試す人を増やすべきです。
僕自身も、魂を失わないように気をつけながら、
子ども達に思いをつたえて行きたいと思います。