植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

再会が嬉しい。

今日も子ども達が来てくれました。
そして、うれしいことも。

なんと、今日来てくれたバスのガイドのお姉さんが、
中学生の時に、見学旅行で、生徒として植松電機に
来てくれていたのです。

そのガイドのお姉さんは、嬉しそうに、他のガイドさんに、
会社の中を説明して歩いてくれていました。

彼女は、もうほんとに、ごく最初のころの見学に
来てくれたということです。

植松電機の体験学習に、
最初に学校としてきてくださったのは、
札幌の藻岩中学校さんです。
そこの先生が、かなり無理をして来てくれたのです。
以来、その前例があるおかげで、
他の学校も来てくれるようになりました。

最初の最初ですから、きっと、至らぬ点も多かったと思います。
でも、再会を喜んでくれました。
そして、子ども達と一緒に、実験やロケット打ち上げを
歓声をあげて楽しんでくれました。
僕も、本当に嬉しかったです。

僕が思いを伝えた子ども達が、
ようやく、社会人になりはじめました。
かれらが、これからがんばってくれます。
そんな彼らを、支えるのが大人の役目です。

僕は最近、ロケット教室のとき、ロケット修理道具一式を
ウェストバックにさげて見守るようにしています。
万が一、うまくいかなかったとき、すぐにリトライをするためです。
いままでは、時間の都合上、リトライできないことが
多かったのですが、やっぱり、失敗のままはいやだなと思い、
準備を整えてまっています。

僕は打ち上げがおわってから、子ども達にはなします。
「僕は、みんなのロケットを打ち上げるのが、とても怖いです。失敗したら悲しむかな、と思うと、不安で一杯です。だからこそ、必ずなおしてもう一度飛ばせるように、準備万端備えています。
君たちは、これからたくさんしっぱいします。
失敗は、成長するために必要なデーターだから、失敗した方がいいです。
その失敗を支えて、リトライできるようにするのが、大人です。
みんなの先生も、みんなを支えてくれるから、
みんなは、安心して、いろんなことに挑んでください。」

できないことや、失敗を「だめだなあ」と言わず、
「なんでだろう?」「だったらこうしてみたら?」と
言える大人が増えたらいいなあ、と思います。

再開は嬉しかったけど、
すっかり素敵な大人になった彼女を見て、
自分も年老いたのだろうなあ、と寂しくもなりました。
でも、まだまだできることがあるので、がんばります。