植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

教え方にも一工夫してみたら?

僕の友人は、小学生の頃に、
図工の時間に、冬の景色を書きなさい、と言われたので、
まずは、夏の景色を書いてから、雪を積もらせようと考えたそうです。
で、先生に怒られたそうです。
なぜ、指示を守らない!と。
説明しても、わかってもらえず、書き直しになったそうです。

似たような話しを、今でも聞きます。

僕らのロケット教室は、
作り方を指導しないのが特徴です。
しかし、先生によっては、
子ども達をしきってしまう人もいます。
1番から順番に、全員ができるまで待つ。
そして、次にすすむ。
という方法では、ロケット一機完成するのに、
信じられないほど時間がかかります。

僕らのロケット教室は、みんな勝手に作ります。
はやい子は、さっさと完成します。
そういう子には、ほかの子を助けてもらったりします。
また、この方式だと、遅れている子がはっきりわかります。
だから、ぼくらは、そういう子を重点的にサポートできます。
そうすると、1時間で、機体も完成するし、デザインも個性豊かにできます。
そして、嬉しいのは、何年もたって再会した子が、
あの時のロケットは、今でも机に飾ってあります。と
言ってくれることです。

以前、僕のロケット教室を手伝ってくださった、
普段から自分たちでもロケット教室をやっている、という方が、
僕のロケット教室の進め方に驚いていました。
あまりにも、放任過ぎる!と最初は批判的でした。
でも、実際には、1時間で愛着のある機体が完成です。
それに、再び驚いていました。

吉田松陰も、福沢諭吉も、
習った人が、ほかの人を教える方式で、
短時間で学んだ人を増やしています。

今朝の新聞に、日本の先生の労働時間が世界一、と書かれていました。実際、先生の仕事は、ほんとうに大変だと思います。
でも、もしかしたら、やり方を改善したら、
うんとらくになるかもしれません。
そればかりか、授業のすすみ方もはやくなるかもしれません。
より多くのことを、教えられるかもしれません。
そういう改善が、できるのか、できないのか?
できないならば、なぜなのか?

文科省

いずれんしても、よりよくを求めていきたいものです。