植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

安全性の議論をするなら確率を示そう

保険の基本概念は、確率です。
だから、安全性を議論する時に重要なのは、確率です。

乗り物の安全性を考える場合、
輸送距離あたりの死亡者数、というのが、
もっとも多く用いられます。

その数字をなくして、安全か、そうでないかを議論するのは、
まったく非論理的です。

僕は、オスプレイの輸送距離あたりの死亡者数を知りません。
軍用機ですから、記録はあると思いますが、
それが外部にもたらされる可能性は低いかも。
だから僕は、オスプレイの安全性については、一切語りません。
だって、語る根拠を持たないから。
ただ、同じティルトローターのAW609に関しては、
死亡事故を起こしていないようですから、
これは、安全だ!と言えるかというと、そんなことは無いですね。
だって、まだ実用化されていないから。
だから、AW609も、安全か危険かは、語れません。

オスプレイは危険だ!
なぜならば、みんながそう言ってるから。
というのは、非論理的です。

オスプレイは危険だ!
いままでに墜落事故を何度も起こしているから!
というのも、輸送距離あたりの死亡者数を考えないと、
何と比べてどのくらい危険かを考えることができません。

と、僕は思うんですけどね。
危険だ!、いや、危険じゃない!という議論は、
「いいものもある、だけど、悪いものもある。」という
コントと、ほぼ同じように見えます。