植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

職人

最近、職人になりたい、という若者が増えているように感じます。

でも、職人ってなんだろな?と思います。

手に技を持つこと?

手に技ってなんだ?

自分にしかできないような究極のワザ?

それがあると、どうなるの?

そのワザは、どこで身につけるの?

ワザがあると、食いっぱぐれないの?

僕が知ってる限り、職人とよばれるような人達は、
「こだわり」=「自分との勝負」
「執着」=「あきらめない」
「不可能に挑む」=「未知を恐れず工夫する」
が中心核を成していて、
実は、技能というのは、上記の精神の結果です。
様々なことをやった経験で積み重ねられた結果なのです。

だから、職人を育成しようと思ったら、
まずは、技能から入るのはナンセンスです。
まずは、心から入るべきです。

そして、その心とは、「どーせ無理」に負けない心です。

できない理由を探すのではなく、
できる理由を考える心。

それこそが、映画「ライトスタッフ」で描かれた、
「正しい資質」だと思います。

幼稚園児にダンボール与えて秘密基地作らせたら
彼らは間違いなく、こだわり、未知にいどみ、あきらめず、工夫します。彼らは職人です。

もしも職人になりたければ、
自分の心の奥底に押し込められている、
自分の小さい頃の魂を大切にすることです。
職人とは、職業ではありません。
職人とは、生き方です。