植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

忙しい時こそ学ぶべき時

僕が一番気をつけていること。
それは、一生懸命。

仕事が大変なとき、
仕事が忙しいとき、
切羽詰まってるとき。
そういう状態が、1年も続くようなとき。
それは、とても危険です。

なぜなら、忙しく仕事しかしていないと、
自分は成長していないことが多いです。
同じことを繰り返してこなしているだけで、
新しい本にも、
新しい人にも出会えていない状態。
それは、実はとても危険です。

2004年の12月までは、それでも大丈夫でした。
なぜなら、明治維新以来、日本の人口は急激に増加し続けていたからです。
自分が進化成長しなくても、どんどん仕事が増えます。
だから、同じことを繰り返す人を増やせば、
売り上げは増えました。
でも、2004年の12月からは、日本は、はじめて、
人口急減少時代を迎えたのです。
そこでは、同じことを繰り返していたら、
毎日「忙しい忙しい」と同じことをしていたら、
自分はどんどん取り残され、競争力を失うのです。

僕は、青年会議所に入っていました。
はいるまでは、あんなのは、二代目バカボンが飲んで騒ぐだけの内需拡大型イベント組織だと思っていました。
実際、そうとも言えます。うっかりするとそうなります。
しかし、僕は青年会議所に入っていなければ、
いまはもう生きていないかもしれません。

青年会議所では、無駄とも思える時間も沢山ありました。
しかし、それを「むだだったあ」と思ったら負けです。
本当に無駄になります。
無駄にしないように、食らいつき、人と出会い、学べば、
無駄ではなくなります。
青年会議所で身に付けたのは、時間の作り方と、人との関わり方と、どん欲な学び方です。
その学び方とは、本を読んで勉強する、とは違います。
言うなれば、デパートやショッピングセンターの歩き方かもしれません。
雑多な人間の中から、輝く人を見つけ出して仲良くなる力。
それは、ものすごく大事なスキルです。

今僕は、中小企業家同友会の地区会長をしています。
同友会は、青年会議所とはまた違った学びができます。
経営者が持つ悩みが、じつは自分だけの悩みじゃないんだ、
ということを実感できます。
そして、どうすればいいのかを話し合えます。
(どうすればいいのか、おしえられたことは、たいてい役に立ちません。大事なのは、同じように悩むもの同士で、話し合うことです。)

でも、同友会も、青年会議所も、仕事の時間や、自分の時間をつぶしていくことになります。
それを、「無駄」とおもうか、「無駄にしないように努力するか」
で、大きな差が生まれます。

そんなことしてるヒマがあったら、仕事しろ。
という言葉は、とても危険な言葉です。
他人に対しても、自分に対しても、使わない方がいいです。
なぜなら、これだと、仕事以外は無駄、という認識になるからです。だとしたら、人生はとてつもなく危険でくらいものになります。
この考えだと、考え方によっては、家庭も、子どもと過ごす時間も「無駄」ととらえることもできてしまうのです。
そうではありません。
仕事も、家庭も、遊びも、全部こなすにはどうしたらいいのか?
を考えるべきです。
どれかを選び、どれかを捨てることは、しないほうがいいです。

人生は、一度しかありません。
僕は、正直、人生の大事な部分を、かなり間違った使い方をしました。いまそれを悔やむことがありますが、過去は悔やんでもしょうがないです。
だからこそ、これから人生を使う人には、間違えないでほしいです。

人生は仕事だけではありません。
もちろん、仕事をしないと食べていけません。
しかし、時間をフルにつぎ込まないとできないような仕事は、
改善すべき仕事です。
それをずっと続けると、まちがいなく競争力を失います。
自分の人生の時間を費やさなければこなせない仕事は、
自分より人件費が安い存在に必ず負けます。
(外国もしくはロボットに負けます。)

だからこそ、
青年会議所や、中小企業家同友会、ほかにも、いろんな経営者の学びの場があります。遊びの場もあります。
それらを、真剣に、学びの場として使うべきです。

ただ、注意点があります。
「忙しい」「忙しい」ばかりを口癖にし、
本当に忙しくしている人が、仕事以外の活動をしようとしたら、
まわりの人は心配します。だから、やめさせようとします。
だからこそ、必死の様子をみせないほうがいいです。
「忙しい」「忙しい」と言わない方がいいです。
暑い日に「あつい」といっても状態は改善しません。
忙しい時に「いそがしい」と言っても、状態は改善しません。
もっと真剣に、忙しい状態を改善する努力と工夫をすべきです。
それをしないままに、むりやり時間を作り出そうとしても、
睡眠時間をけずることになり、それはやがては、交通事故や、
過労死につながる可能性もあります。

良い兵士は、休める時に休み、食べられる時に食べ、眠れる時に寝る、と言う言葉があるようですが、
まさに、よい経営者も同じです。
仕事も、休息も、学びも、遊びも、最高効率で全力を尽くす。
それを練習するためにも、
中小企業家同友会や、青年会議所などはとてもいいですよ。

ちなみに、中小企業家同友会空知中央地区会は、
毎年新入会員が増えています。
構成している人は、おおよそが30代。
すごくかたよった地区会ですが、とてもわきあいあいです。
北海道の空知地域で、ビジネスの勉強や、経営者になろうとしている人、経営者になったものの悩みが多い人は、
ぜひ、中小企業家同友会、空知中欧地区会をよろしく、よろしくおねがいいたします!
って、コマーシャルですか。