植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

京都の学校の先生達が来てくれました。

今日は京都の高校の先生達が、
新しいキャリア教育への取り組みのための
情報収集として、会社に来てくれました。

京都府が取り組んでいる事業だそうです。
京都、すごいな。

夢がありません。
夢はいま探している最中です。
何をしていいのかわかりません。
何ができるのかもわかりません。

という悩みを抱える高校生は、おそらく、
全体の半分以上ではないかと思います。

なにせ、若者の死因の一番が「自殺」で、
「自殺」の原因の一番が「進路」ですから、
進路の悩みの分析は、もっと真剣にすべきだと思います。

京都府が、その問題の改善のために、
真剣にキャリア教育に取り組むということは素晴らしいです。
すでに、宮崎や神奈川では、それらの取り組みが成果をあげてきています。

でも、本当は、それは中学校ですべきです。
(家庭の役割も大切ですが、ひどい家庭もあります。)
高校は、義務教育ではありません。
中学校のキャリア教育を変えないと、
高校も大学も社会も苦労します。

と、中学校を愚痴ってもしょうがないので、
来てくれた先生達と、沢山お話をしました。
学ぶことが多かったです。
わざわざ北海道まで来てくれて、
僕の話しで足りたのかな、という不安もありますが・・・

でも、帰り際に、来てくれた先生が、
「パワースポット巡りをしたみたいでした」と
おっしゃってくださったのが嬉しかったです。
先生も、きっと、いっぱい悩んで、いっぱい考えて、
苦しんでいたんだろうなあ、と思いました。

学校にできることには限界があります。
でも、その限界をすこしでもひろげる努力をし続けないと、
学校のできることは、どんどん小さくなります。
それは、学校の存在意義を小さくすることと同義です。
だから、あがき続ける必要があると思います。
でもそれは、学校に限ったことではありません。
社会における自分の存在も同じです。
自分一人ががんばったって、社会はそうそうかわらないです。
でも、どーせかわらないから、とやめてしまえば、
状態はきっと、もっとわるくなります。
だから、あがき続ける必要があります。

来てくれた学校の、キャリア教育が、どんなふうにかわるのか、とても興味があります。行ってみたいなあ、と思いました。