植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

デーモンの心

僕は基本的に性善説です。

ただし、人間の心の中には、原始的な爬虫類の脳みそもあります。
だから、正しい人間の心が育たないと、
人間は、まちがった成長をしてしまうことも知っています。

人が苦しむ姿や、悲しむ姿、驚いたり、泣いたり、
怯えたり、怖がったり、苦しんだり、というものを見たら、
普通の人は、嫌な気持ちになります。
しかし、中には、快楽を感じてしまう人もいます。

そういう人は、レイプをすることが喜びになります。
通常、人と人との性的な交わりは、
おたがいを尊重し、おたがいが安心して気持ちよくなれるように
思いやりながらすると、よりよい快感と安心を得られます。
そういう感覚の人は、安心できないと性的な快楽も安心も得られないです。だから、行きずりで・・・なんてできないでしょう。
でも、相手の気持ちなんてどうでもいい人にとっては、
行きずりだって大丈夫だし、
相手の苦悩が快楽ならば、むしろ相手に苦痛を与えた方が、
気持ちよくなってしまいます。

相手の帽子を奪って、それを取り返そうとして困る姿を喜んだり、
相手を後ろから急に押して、相手が驚く姿で喜んだりする人の心を、僕は理解できません。

でも、それらのデーモンの心は、
正しい人間の心の成長があれば、
本来は発現しないものだと思います。
実際、ほとんどの人は、優しいです。

でも、テレビでは、人が苦しむ姿や、悲しむ姿、驚いたり、泣いたり、怯えたり、怖がったり、苦しんだり、という姿を
笑いのネタとして提供しています。
これは、極めて危険なことだと僕は思います。

学校で、高いところから飛び降りさせたり、
冷水を浴びせたり、
虫を食べさせて、笑い転げる人間は、
テレビの影響で、デーモンの心が発現した人だと思います。

人の心の中には、デーモンの心があります。
だからこそ、それを押さえ込んでおかないと危険です。
そのためには、相手を思いやる気持ちが不可欠です。
相手を思いやるためには、優しさが必要です。
そして、優しさは、自信があると増えます。
自信は、やったことがないことができると増えます。
やったことがないことをやるには、やってみたい、と
思う気持ちが大事です。
そして、夢とは「やってみたい」ことです。

夢を否定された人は、デーモンの心の発現をおさえられなくなるかもしれません。
だからこそ、夢を支えるって、きっととても大事なんだと思います。
夢を否定し潰すって、とても罪深いことなんだと思います。