植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

ついにやってきたマシニングセンター

ついにやってきました。
ドイツ製のマシニングセンターDMG

ここのところ、この機械の導入でばたばたしていましたが、
ようやく届きましたので、
これから1週間か2週間は、さらにドタバタするでしょう。

マシニングセンターとは、
簡単に言うと、なんでもけずって作っちゃう機械です。
CADで設計したデーターをもとに、
5つの軸の自由度で自在にけずります。
ちなみに、今回導入した機械は、道内では、この1台だけで、
全国でも20台ほどだそうです。
おまけにこいつには、旋盤加工の能力も付与しました。
丸ものの加工が強力にできます。

これで、いよいよ、
作れるし、実験できるし、なおせるし、
という流れが完璧になります。

実験に来る人の実験装置を僕らが作ってしまえば、
実験中にトラブルがおきても、即座になおせます。

思えば、炭坑のモーターを直す仕事に、旋盤を使い。
(旋盤=1軸でものをけずって加工する機械)
その次の、自動車電装品修理業でも旋盤を使い、
その次の、マグネットでも旋盤を使い、
その次の、ロケットでも旋盤を使い、
ということで、基本的に、植松電機の機械加工インフラは、
いままで最低限の投資しかしてきませんでした。
でもようやく、次の時代を迎えます。

僕は、科学の発達は、人類の暮らしを良くするためにあると信じています。
鉄腕アトムの時代の、「科学の子」という言葉が好きです。
しかし、電気をはじめ、医療など、科学の恩恵にあずかりながら、
科学は人類のためにならない、などと平然と言い切る人も少なくありません。
それは、とても悲しいことだし、反社会的なことだと思います。
(社会そのものが、科学と、大勢の努力で成立しているのに、それを、なんのありがたみも感じずに、当たり前だと思って利用するのは、社会を分解する恐ろしい考えだと思います。サービスを、お金を出して買っている方が偉い、と思い込むのは、残念な考え方です。サービスは、してくれる人がいないと、お金がいくらあっても買えません。)

こいつが動くのが、本当に楽しみです。

f:id:Tsutomu-uematsu:20140924084838j:plain