植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

子どもには、本当に手加減は必要ないのかも。

僕は、してはならないことをしていたのかも。

先日、高校で講演をさせていただきました。
そのとき、近くの小学校6年生も、話しを聞きにきてくれました。

高校生向けの90分のお話に、小学生が耐えられるかな?と
ちょっと心配になりました。

いつもは、小学生向けは60分でやっていました。
内容も、社会の問題などについては、かなりおさえています。

高校生向けのお話は、大人向けにかなり近いです。
人口が減少している社会の問題や、
戦後復興時の特需を維持しようとした結果の
日本の大量生産強制消費システムが、暮らしを圧迫していることなども、話します。

で、実際はどうだったかというと、
まあ、小学生、がんがんメモとってます。
一生懸命に僕を見つめてくれます。
そして、昨日、全員分の感想文が届きました。

人口減少の問題や、企業の自動化が進み人間が働く場所が減っていることなどについても、ちゃんと理解してくれています。
そして、
「これからは友達が失敗しても「だせえ」とか言わずに「だったらこうしてみたら?」「まだできるよ」と支えます。」とか
「責任を受け止めることで本当の仲間ができるから、これからは責任をさけないようにします。」とか、
ものすごい密度の手紙です。

僕は、してはならない手加減をしてきたのかもしれません。

ただ、この子達のこの能力は、間違いなく、先生のおかげだと思います。
先生が普段から、きっと、僕と同じことを伝えてくれているのです
だから、理解されたのだと思います。

子ども達への大人の影響は本当に大きいです。
そして、ひどい家庭環境で育つ子も少なくありません。
そういう子を救えるのは、義務教育です。
だからこそ、義務教育の先生はとても重要です。
そして、素敵な先生を支える仕組みも大事です。

あこがれ先生プロジェクト、というものもあります。
これも、素晴らしい取り組みだと思います。
全国に広まってほしいと思います。