植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

失敗は、よりよくするために必要なデーターだ!

失敗したらどうするの!
やったことがないんだから、やめておきなさい!

という言葉を、時々耳にします。

これは、ほんとにもう、恐ろしい言葉です。

この言葉で行動を制限された子どもは、
自信を持てなくなります。

失敗を恐れ、
やったことがないことが不安で、
指示されて、やらされたことしかできないから、
思考能力も失い、
なにをしていいのかわからない、
なにができるのかもわからない。
という状態に陥ります。

というか、こういう人、すごく多いです。

この状況を打破するためには、
まずは、やったことがないことをやってみて、
当然のように失敗したら、
「失敗は、よりよくするために必要なデーターだ!」と叫んで、
「だったらこうしてみたら?」と次の手を打つのです。
そして、すこししたら、
はじめた時の自分と比べてください。
間違いなく、成長しています。
その成長を感じるためにも、日記を付けたらいいかも。
そして、成長を感じられたときには、
もう、自信が身に付いています。

失敗したらどうするの!
やったことがないんだから、やめておきなさい!
これは、我が子を愛するあまり出てくる言葉かもしれませんが、
この言葉は、我が子の自信を打ち砕く恐ろしい言葉です。

子どものやることの失敗なんて、たかが知れています。
大人は、それをケアできる経験を積んでいるはずです。
子どもが何かをやろうとしたら、
見守るか、一緒にやってみる、です。
心配なら、先にやってみたらいいです。
そして、失敗しそうなところを見つけて、失敗してください。
そして、その乗り越え方を演じてください。
そうすれば、子どもは、失敗を乗り越えられる人間になります。

子ども達にロケットを作ってもらうとき、
中には、失敗してしまう子もいます。
間違ったところに穴をあけてしまったり・・・
僕はそのとき、部品を交換しません。
その穴を、大丈夫なようにケアします。なおし方を見せます。
そして、「ほかの子が同じ失敗したら、助けられるかもね。」といいます。
そして、「このロケットは、失敗を乗り越えたロケットだね。」といいます。
子どもは、はにかみます。いい笑顔です。

失敗は、無かったことにしないほうがいいです。
失敗は、リセットしないほうがいいです。
失敗は、乗り越え方の練習にすべきです。
そして失敗の跡は乗り越えた記録です。勇気の記録です。

失敗をマイナスだと思う臆病な大人は、
自身も失敗を避けます。失敗しないために、何もしない言い訳をします。そしてそれを、子どもにも教えてしまいます。
それを防ぐためには、大人もまた、「失敗は、よりよくするために必要なデーターだ!」と叫んで、未知に挑むべきです。

自信の無い人が、自分より弱き者の自信を奪います。
それは、我が子かもしれません。
会社の部下や、後輩かもしれません。
そんな自信剥奪の連鎖を断ち切るためには、
自分が、未知に挑むのが一番です。

やったことがないことをやりましょう。
そのためにも、
できるか、できないか、で「選ぶ」のではなく、
やりたいか、すべきか、を「考え」ましょう。