植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

ビジネスの高次元化

今朝の北海道は氷点下。寒くなりました。
でも、札幌の初雪は昨年は10月28日だそうですから、
まあ、泣いても笑っても、間もなく冬です。

今日の赤平は快晴です。
今日も、微小重力の実験に、本州から来てくださっている方々がいますが、寒そうです。可哀想。

今年改造された微小重力実験施設は、昨年よりは格段に作業スペースが増え、断熱も改善されています。
しかし、なんといっても、高さ57mの煙突とセットですから、
まあ、空気は抜けていきますね。寒いと思います。
(ということで、空気を暖めてもしょうがないので、遠赤外線で直火焼き暖房にしています。)

昔の植松電機は(芦別時代)は、作業場の気温は外気温でした。
缶スプレーなんて、でやしない。
だから、社長はいつも、缶スプレーをストーブの側に置いていました。ということで、しょっちゅう爆発です。
白い呼気を吐きながら働いていた時代が懐かしいです。

植松電機は、最初から、建物の断熱には気を使い、遠赤外線暖房を使っています。
断熱の建物は、初期投資は高くなるけど、ランニングコストはおさえられます。
だから、植松電機の石油の消費量はかなり少ないです。
ということで、石油が値上がりしても、あんまりダメージうけていません。
でも、最近、電気代が値上がりしてきていますね。
ちょっと負担ではあるけれど、
こんなに便利な電気が、安いわけないです。
だから、値上がりしてもがまんして、節電を考えます。

植松電機の製造物も、溶接など、電気を使って作っています。
もし植松電機が溶接しかしていない会社だったら、
電気代の高騰は大きな影響になると思います。
でも、植松電機は、企画して、開発して、製造して、販売して、維持して、までをやっているので、利益率を高くできます。
いま、農業の6次産業化、という言葉がありますが、
製造業も、更なる高次元ビジネスを目指すと、電気代が高くなっても、なんとかやっていけるかも。
僕は、理系が好きだけど、本質は文系だと思います。
僕は本が好きで、文章を書くのが苦にならないので、面倒くさい書類に対応できて、できることが増えた気がします。

もしかしたら、資源の乏しい日本でがんばれるのは、
理系と文系の両方の力を持つ人かもしれません。
というか、受験対策の理系と文系というカテゴライズを、やめたら、日本の産業はもっと伸びるかもしれないなあ、と思います。