口から出た言葉は戻らない。
僕が名古屋の会社を辞めて北海道に帰って来たとき、
いろんな人が、いろんな言葉をかけてくれました。
その中で、けっこうつらかった言葉が
「もったいない」
でした。
「なんでやめてしまったの?」
「せっかくはいったのに」
「もったいない」
それは、たくさん考えて、たくさん決断して、
ようやく行動を起こしてたどり着いた道を、
否定される言葉でした。
でも、言ってる人には悪気はないようです。
でも、だからこそ、さらにつらく感じました。
相手のことを思いやっているつもりで、
相手を傷つけてしまうケースは少なくないです。
それを防ぐ方法は、
自分の心に思い浮かんだことを、すぐにしゃべらない、
だと思います。
自分の言葉は、相手にどんな影響を与えるかな。
自分が感じたことは、なぜそう感じたのかな。
相手は、なぜそれを選んだのかな。
それは、まったくの想像でしかありません。憶測です。
しかし、しないよりは、したほうがいいような気がします。
そして、最終的には、「よりよくをもとめる」がいいと思います。
「もったいない」は、単に現状を否定する言葉です。
なんの生産性もありません。
「良くかえって来たね。これから一緒にがんばろう。わからないことがあったら、なんでも言ってね。助けるよ。」と言ってもらえたら、僕はきっと、安心できたし、がんばれたと思います。
(そう言ってくれたのは、やっぱり、高校時代からの仲良しでした。)
子どもの相談に乗る時には、
(1)話してくれてありがとう。
(2)あなたの判断は間違っていないよ。
が、とても大事だと言われています。
でもそれは、大人についても同じかもしれません。
僕も気をつけます。