植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

本当のアドバイス

あるご家庭の話しです。
男の子と女の子の、二人の子どもをもっていたそうです。

二人の子どもが、進路について真剣に考えるようになったとき、

女の子は、ものづくりの仕事がしたい、と言ったそうです。
そのとき、保護者の方々は、
「そんなことで食べていけるの?」
「今時、進学しておかないと大変だよ。」
「なんでそんな苦労する道を選ぶの?」
と否定したそうです。

男の子は、医者になりたいと言ったそうです。
するとこんどは、
「難しいから無理でしょう。」
「失敗したらどうするの?」
「うかるわけが無い」
と否定してしまったそうです。

その結果か、現在は、二人とも、進学も就職も望まない人に
なってしまったそうです。
もしかしたら、真剣に考えたことを、根拠乏しく否定されたことで、
自分で考えることが嫌になってしまったのかもしれません。

アドバイスという言葉があります。
これは、僕なりの解釈ですが、
adviceは、adからはじまります。
adは、addの意味があるような気がします。
アドバイスは、何かを加えるもののような気がします。

だから、否定とか、禁止は、アドバイスではないのかもしれません。

誰かが夢に向かう時、
それを、否定する必要も、評論する必要もありません。
「だったらこうしてみたら?」
よりよくする方法を自分なりに提案してみることが
本当のアドバイスかもしれません。