植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

基礎学力ってなんだ?

基礎学力。って、いったいなんですかね。

必要最低限な知識のことかな?

たしかに、植松電機で働くとしたら、
というか、宇宙開発をしたいとおもうとしたら、
まずは、ロケット開発の歴史くらいは知っていて欲しいです。
学研の宇宙開発の図鑑の内容くらいは、暗記していてほしいです。
と、僕は思っていますが、実際にはそんな人はいません。
人類が、なぜ宇宙を目指したのか、を知らずに、
衛星の設計方法の書かれた本の内容は知っている、という人は、
すくなくないですが、僕はそういう人とは
一緒に仕事したいとは思いません。

アポロ13という映画は見ました。という人は、まだましです。
宇宙が好きです!といいながらも、アポロ13を見たことが無い人もたくさんいます。
僕としては、ライトスタッフは必須でしょう。と思うのですが、
その存在さえもしらない学生は少なくないです。

重要なのは、ここからです。
僕に「ライトスタッフは見た方がいいよ」「人類の宇宙開発の歴史を知った方がいいよ」とアドバイスされても、
それをやらない人がほとんどです。
本屋にもいこうとせず、ビデオレンタル屋に行こうともせず、
ネットで検索さえもしない。
いままでと同じ日常を繰り替えずだけ。
でも、彼らは、すごく難しい受験を乗り越えて来た「基礎学力」のある人達のはずです。

航空宇宙開発は、重力と戦うという、とてもきつい条件です。
そのきつい条件を乗り越えるために、努力をしてきました。
その条件を乗り越えるために必要なのは、
知識は必要ですが、知識では超えられない壁もあります。
その壁を乗り越えるのは、情熱です。
その情熱を持ってほしいからこそ、
僕は、人類の宇宙開発の歴史を知ってほしいし、ライトスタッフも見てほしいと思うのです。

大学時代に宇宙開発を必死にやったのに、
社会人になったら、まったく関わりもしない。
という人が少なくないのは、「情熱」を持てなかったからなのかもしれません。

僕の求める基礎学力とは、もしかしたら、
「知りたがり」の「やりたがり」なのかもしれません。
「知りたい!」「やりたい!」は、情熱の一種なのだと思います。
そして、僕の知ってる範囲では、研究開発型企業は、
「知りたがり」の「やりたがり」を求めています。

「知りたがり」の「やりたがり」の人は、
たいていは成績がいいでしょう。
(ただし、学校の先生の教え方によっては、
勉強に興味を感じられず、成績が悪い人もいるはずです。)

でも、成績のいい人が、かならず「知りたがり」の「やりたがり」
かといえば、けっしてそうとは限らないです。

基礎学力を高めるために必要なのは、なんでしょう?
過去問題の反復練習、なわけないですね。
でも、現在の「基礎学力」は、過去問題の反復練習で
向上してしまいます。
だとしたらそれは、本当は「基礎学力」ではないのかも。

僕としては、基礎学力を高めるためには、
「知りたい」「やりたい」という気持ちを、
いかに削がないか、が重要だと思います。

自分は不器用だし・・・・
自分には才能ないし・・・
自分は頭悪いし・・・・
って、思って生まれてくる子なんて、一人もいません。
誰かが貼った、くだらないレッテルで人生を狂わされてる人が
少なくないです。

だからこそ、くだらないレッテルを貼らないように、
子ども達をダメだしせず、できないことを責めず、
どうやったらできるか考えて、支えていくべきだと思います。