植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

抜け出す努力

どうしていいのかわからない。

という状況に陥ることは、よくあります。

そういうときは、
スペースダンディでも言っていましたが、
その道の先輩(やったことがある人)に聞く、というのが大事です。

ピンチに陥ったなら、
同じようなピンチを乗り越えた人が、
乗り越え方を教えてくれます。

わからなくて困ってる時は、
同じようにわからなくて困った状態を乗り越えた人が、
乗り越え方を教えてくれます。

進路選択で、どうしていいのかわからない時は、
同じように、悩んで乗り越えた人に聞くのが一番です。

しかし!
注意が必要です。
乗り越えていない人に聞くと、問題は解決せず、
問題は時間が経つほど悪化します。

なんにも考えないで、なんとなくやってきたら、
なんとかなっちゃった。という人が、過去にはごまんといます。
なぜなら、景気が良かったからです。
その景気のよさの原因は、人口増大と生活水準の向上による、
ビジネスマーケットの拡大です。
戦後の日本は、どんどん人口が増えました。
だから、どんどんなんでも必要数が増えていったのです。
だから、同じことを繰り返していても、
十分に仕事として稼ぐことができました。

でも、もう違います。
人口は減りはじめたのです。
生活水準も、十分すぎるほどに向上したのです。
一家に一台のテレビが夢だった時代は過ぎ去り、
一人に一台のテレビの時代になり、
でも、それ以上はさすがに必要ないです。
(同時に複数の番組は見られないです。)

だから、右肩上がりの時代をなんとなく過ごしちゃった人の
アドバイスは、これからの悩みには参考になりません。

先生であろうが、親であろうが、
ピンチを乗り越えてこなかった人のアドバイスは、
ピンチを乗り越える助けにはなりません。

まずは、自分のピンチの種類をよく考えることです。
何で悩んでいるのかをしっかり考えるのです。
そして、そのピンチに似たピンチを乗り越えた人を捜すのです。

学校の中とか、家族とか、クラスとか、
そういう閉じた世界でなんぼ悩んでいても、
新しい情報が入ってこないから、
状態は解決しません。

だからこそ、人と出会うのです。本と出会うのです。

僕は、中小企業家同友会に入っていますが、
そこでは、自分と近い年齢の人達が、同じように悩んでがんばっています。その姿や、その挑戦が、僕にも新しい思考を与えています。
そういう勉強会は、めんどくさい、と思う人もいるかもしれないけど、でも、「めんどくさい」と思っている限り、
困難な状態は改善しないと思います。

泥沼に肩まではまってしまった状態から、抜け出すためには、
「いやー、この泥沼、くさいんだよねえ。」
「いやー、この泥沼、冷たいんだよねえ。」
「こんな泥沼を放置しておくなんて、政府はなにやってんだ。」
なんて、文句や愚痴を言っていても状態は解決しませんね。

泥沼から、抜け出す努力は、自分がするのです。