植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「思うは招く」の驚愕の由来

僕は、「思うは招く」という言葉が好きです。
中学生の時に、母さんが教えてくれた言葉です。

「思う」という行為が、状態を「招く」のです。

いいことを思えば、いいことが。
悪いことを思えば、悪いことが。

僕は、この言葉のおかげで、
ピンチの時にも、気持ちを強く持てたかも。


昨日、母さんに、「思うは招く」を、
どこで習ったのか?と尋ねました。

すると、母さんは、記憶をたぐってくれました。
そして、出た答えは、高校の校長先生の言葉、だそうです。

母さんが女子高生だったとき、
かなり高齢な校長先生が、朝礼の会で、夢についての
話しをしてくれることが多かったそうです。
その中でも、上杉鷹山
「為せば成る、為さねば成らぬなにごとも。
成らぬは人の為さぬなりけり。」
という言葉を、力強く、大声で読み上げてくれたそうです。
しかし、その校長、かなりのなまりがあったらしく、
「なしぇばなる。なしゃねばならぬ、なにごとも!」
という調子だったそうです。
女子高生にとっては、それは笑いのツボだったそうで、
以後、たくさんの宿題が出た時とか、
誰かが、凹むような発言をすると、
誰かが、校長の物まねをして
「なしぇばなる!」と言うようになったそうです。
いつしかそれは、同窓生の合い言葉になったそうです。
「思うは招く」も、その言葉と一緒に、
みんなに記憶された言葉だそうです。

たった一人の校長が、ちょっとなまってしゃべった一文が、
そのおかしさゆえに記憶され、
それが、僕に伝わり、
そして、僕のTEDxの動画は77万回再生されています。

教育の影響力って、すごい。
先生の影響力って、すごい。

ということを、すべての、子どもとかかわる人に、
覚悟してほしいと、あらためて思いました。