植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

まだできることがある。

人間には、「安心」「自信」「自由」という大切なものがあります。
これは、失うと、生きていくことができないほどに
大切なものです。

人間の「安心」「自信」「自由」を奪う行為は、暴力です。
残念ながら、日本では、怪我をしたり、後遺症が残らないかぎり、
暴力として認められません。
だから、卑怯な人間は、怪我をさせないように気をつけながら、
暴力をつかいます。
人間の心を攻撃してきます。

家族をバカにしたり、その人の存在を否定したり、
思考を否定したり、それはもう、ひどい仕打ちをします。

でもそれは、「暴力」と認めてもらえません。
だから、たいていは、「とりあえず様子を見ましょう」程度で
終わってしまうか、
「気にするんじゃない」「無視しなさい」「関わるんじゃない」という、なんの解決にも対策にもならない、
まるで、気にしているあなたが悪い、関わるあなたが悪い、ともとれるようなアドバイスで終わってしまいます。


暴力をつかう人がいます。
暴力をつかいたくない人もいます。

この二人が接触すると、つらいです。
なぜなら、暴力をつかいたくない人は、反撃できないからです。
だから、一方的に、暴力を受け続けるはめになります。

これは、とても悲しいことです。

暴力をつかう方は、それが暴力だとおもっていません。
ふざけてるだけ。からかっただけ。あそんだだけ。
教えてあげただけ。教育しただけ。指導しただけ。
この人達に、暴力をつかうな、と言っても、理解不能です。

だからこそ、つらい思いをしている人の気持ちが大事です。

耐えられなくて苦しい人に、がまんしなさい、って言ってもしょうがない。

気にして気にしてつらい人に、気にするな、って言ってもしょうがない。

悲しくて泣いている人に、泣くんじゃない、って言ってもしょうがない。

苦しいんだね。気になるんだね。悲しいんだね。
その状態を受け止めてあげるのが一番大事です。

そのうえで、なにができるか考えるといいです。

相手の、安心、自信、自由を奪わないで、嫌な状態を改善するには、
「いやだ」と言ってもいいです。
逃げてもいいです。
誰かに相談してもいいです。
いろんな方法があります。

つらい状態を、そのままにしないほうがいいです。
まだできることがあります。

いっぱい泣いて、泣いて、たくさん泣いて。
このつらい状態は、自分のせいじゃありません。
大切な自分を守れなかった自分を責めないで。
ひどいことをした人達も、不安でしょうがないから、
自分を守りたいから、してしまったことかも。
かれらはきっと、可哀想な人達。
自分を許して、相手も許して、

それから、大きく息を吸って、
できることを、ゆっくりと、ひとつづつ、考えていきましょう。
めざすは、よりよく。

まだできることがある。
これからだ。