植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

電話の向こうはどんな顔ってコマーシャルがありました。(電電公社時代ですな。)

僕は、会社員時代、遠く離れた人と付き合っていました。

週に一度の、30分の電話が、楽しみでした。

当時は、電話代は、1分100円でした。


あるとき、僕は、決めた日以外に電話しました。
相手は、とても喜んでくれました。
そこから、僕はおかしくなりました。

僕は、頻繁に電話するようになりました。
仕事が終わって、遅い時間になっても。
宴会のあと、酔っぱらっていても。

相手は、働いています。普通に忙しいです。
そこに、僕は、どんどん電話します。

やがて、相手は、つらくなったのだと思います。
電話の声が、弾まなくなりました。
それが、僕には不愉快です。

「こんなに電話代かけて電話してあげているのに。」

という気持ちが、頭をもたげてきました。

いつのまにか、電話は、ただの「愛の証拠」になっていました。
強制的な証拠作りを、僕はしていたのです。

もう、そうなったら、うまくいくわけないです。
結局、うまくは行きませんでした。
今でも、思い出すと、迷惑をかけてしまって、
本当に申し訳なかったと、苦しくなります。


僕は、自分がヒマな時に電話をしていたのです。
相手の都合なんて、なんにも考えていませんでした。
僕は、電話をすると、相手が喜び、楽しい会話ができると思い込んでいました。
でも、相手は、ヒマではなかったのです。


最近、LINEで、「既読には即返事」という文言を見かけます。
「即返事しないのはいじめと同じだ!」とか
ひどいのになると、「犯罪だ!」ぐらいに表現しているものもあります。
でも、自分がLINEのメッセージを送れるのは、
自分がそれができるヒマな時です。
あいては、そうとは限らないです。


僕に、facebookでメッセージをくださった方はわかってくださってると思いますが、僕は、全部に返信していると思います。
(僕は、facebookには、二つのメッセージ受信箱があるようだと理解していますが、もしかして、それ以外の方法があるとしたら、僕はそれを知らないから、オール無視している可能性もあります。)

facebookのメッセージや、メールは、手すきな時間に確認できるからこそ、返信もできます。

しかし、電話をくださる方が、意外とたくさんいらっしゃいます。
残念ながら、出られないです。
なぜなら、僕は、講演してるか、移動中か、会議中です。
会社にいないことも、とても多いです。
だから、物理的に、タイミングよく電話を受け取れる時間がないです。
会社とのやり取りも、メールです。
これには、「言った言わない」を防ぐ意味もあります。
だから僕は、電話をかけることが無いです。
僕の携帯は、通話料がかかりません。
iphoneにいたっては、電話のかけ方がわからないです。


だから、電話をかけて来られても、つながらないです。
ましてや、突然来社されても、対応できないです。

でも、電話をかけてくる人がいます。
突然、会いに来る人もいます。
会社の仲間が、いくら説明しても、
わかってくれず、逆ギレする人もいます。
(会える日を教えろ!と語気を荒げる人もいたりしますが、そういうむちゃくちゃを言ってくる人には、会いたくないです。)

まあ、そういう人は、このfacebookを見てるわけもないので、
ここに、こういうことを書いてもしょうがないことはわかっていますが・・・
いやこれは、正直に言うと、愚痴です。


電話も、LINEも、オンタイムがいいことだけど、
そのオンタイムが、相手にとって、
時間の都合が付かないこともあります。
せっかく、もう少し幅のある通信手段があるのだから、
それらを活用するのもいいかと思います。
僕と同じ過ちを犯さないためにも。