植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

経済のマイナス成長の原因となる言葉

そこまでする必要あるの?
余計なことしたら損をする。

この言葉は、企業にとって、
成長につながらない言葉です。

この言葉に負けてしまうと、
よりよいサービスを求めることは不可能です。

他者と横並びに、おなじサービスを提供するだけで、
どうやって自分を選んでもらえばいいのでしょう。

答えは、値段です。

そこまでする必要あるの?
余計なことしたら損をする。

に負けてしまったら、値引き競争に陥ります。
それは、とても切ない競争です。

安くするために、仕入れ先を安く買い叩きます。
働く人達の給料も安くします。
これは、この人達の購買力を減らします。

そして、安いから、たくさん売らなければいけません。
行き渡ってるのに売るために、わざと壊れるようにする。
賞味期限を短く設定する。
資源のない日本で、たくさん輸入して、それをゴミにすることをしていたら、間違いなく、経済は悪化します。


もちろん、個人についても、同じことが言えます。

そこまでする必要あるの?
余計なことしたら損をする。

に負けてしまったら、自分を必要としてもらえません。
だれでもいい、スペアのきく仕事しかできません。
そこでは、賃金さえも、安さ勝負になります。
安い仕事しか、できなくなります。
そして、究極に安い、ロボットに負けます。
そういう人の購買力は、どんどん低下します。
市場が縮小していきます。
経済は、マイナス成長になります。



ということで、

そこまでする必要あるの?
余計なことしたら損をする。

は、経済成長に、すごく悪影響を与える言葉だと思います。



ではなぜ、

そこまでする必要あるの?
余計なことしたら損をする。

を学んでしまうのか?

こんな言葉、知らないで生まれてきたのです。
だれかが、教えているのです。

だから、僕らは、子ども達の前で、
こんな言葉を使わないほうがいいです。