植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

成功とか、夢とか、定義が不明確。

僕はときどき、「成功した」とか「夢を叶えた」とか言われますが、その都度、すごく違和感を感じます。

だって、まだ児童虐待は無くなっていない。
ぜんぜん、僕の夢は叶っていないです。



「成功者」とか「夢を叶えた人」という表現をする人は
なにをもって「成功」と定義しているのだろう。
何を持って「夢が叶った」と定義するのだろう。
「成功」の反対が「失敗」?
「夢が叶う」の反対が、「夢が叶わない」?

もしも、成功の定義が、
「自分の思うとおりになること」
だったりしたらたいへんです。
だって、成功できない。
社会は、そんなに思うようにはならないです。
ってことは、失敗?
それって、そもそもの、成功の定義に無理があるのでは?


それって、「楽ができて、安定していて、沢山お金をもらえる会社に就職しなさい。」と言われ続けて、
でも、実際には、そんな会社に入れなくて、
「いやー、こんなはずじゃなかった。」
「思っていたのと違った。」と、悩んでいるのに似てるかも。

そもそも、「楽ができて、安定していて、沢山お金をもらえる会社。」という企業像が、ありえないのに、
その押し付けられて刷り込まれたありえない幻想と、
そうではない自分の現状の違いを、
なげいたり、ぼやいたりするのは、とても不毛です。

成功や夢の定義が不明確な状態で、
成功してるとか、してないとか、
夢が叶うとか、叶わないとか、考えることは不毛です。


僕は、成功も、夢も、北極星のようなものだと思っています。
北極星は、すごく遠くにあるので、人類は容易には行けないでしょう。
でも、北極星があるおかげで、北がわかりました。
そのおかげで、人類は、東西南北に、自在に行けるようになりました。

北極星に手が届かないことを、嘆いてもしょうがないです。
北極星に手が届かない自分を、責めてもしょうがないです。

成功も、夢も、到達することはないのかも。
でも、それがあるから、さまよわずに進めるのかも。

大事なのは、「成功」とか「夢を叶える」なんて言葉に
とらわれずに、
「自分が何をしたいのか」を、考えて、
それに向かって、何をすればいいのか考えて、
行動することだと思います。