植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

シャアになろう。

ガンダムに登場するシャア・アズナブルは、
モビルスーツを操縦するとき、通常の三倍の速度を出せます。

ちょっと、ざっくりしすぎかな。

まあ、シャアは、モビルスーツの操縦がとても上手だということでしょう。
普通の人よりも、はるかに効率よく、高速に運用できるのかも。

シャアから見れば、周りにいる自分の部下や仲間は、
それはもう、とっても「とろくさく」みえるでしょう。
(「とろくさく」は北海道弁か?)
シャアが気付くことにも気がつかないでしょうし。

でも、アニメの中で、シャアが、周りの部下や仲間に、
「おまえなにのんびりやってんのよ!」
「もっときびきびやれよ!」
「こんなことにも気がつかないの!?」
「なにぼさっとしてるんだよ!」
「ぼやっとするな!はきはきやれ!」
「なんでこんなこともできないんだ!」
「おまえ、やる気あるのか!」
などと、怒鳴ってるシーンはないですね。

むしろ、ねぎらい、ほめ、感謝しています。
(いちどだけ、砲撃されておびえている部下に、「当たらなければ、どうということはない!」という、無茶を要求していますけど。)
だからこそ、シャアは、信頼され、支えられるのだと思います。


自分ができることが、ほかの人もできると思うのは間違いです。
なぜならば、自分自身、常に100%ではないからです。

自分が気付いたときにだけ文句を言ってると、
風邪を引いたりして、注意力が低下していて、うっかり気がつかなかったときに、周りの人間は、
「こいつ、いつもうるせえくせに、自分もみおとしてるじゃん。」
と思ってしまいます。
そんな、裏表があるような行動をしていては、信頼や尊敬を得ることは不可能でしょう。


自分は自分。他人は他人。
そして、他人は変えるのは難しく、他人のことをわかるのも難しいです。
だからこそ、人間関係は、自分基準を押しつけるのではなく、相手基準で考えた方がいいと思います。

僕自身、暑さや寒さに鈍いし、24時間食事をしなくても平気だし、睡眠時間も短くても平気です。
単純作業にも強くって、同じ事を繰り返すような作業は、
短時間で素早くできるようになります。
集中力も、かなり長時間保てます。

だからこそ、ほかの人と一緒に仕事をするときには、かなり注意をはらいます。
暑くないかな、寒くないかな、そろそろ休憩した方がいいかな、食事をとったほうがいいかな・・・
そして、自分よりも作業が遅い人がいても、手伝ってくれているだけでもありがたい、と思って感謝するようにしています。

そして、僕には、上記のような強さもあるけど、
弱点も沢山あります。判断ミスをすることもあります。
そういうときは、助けてもらうしかないです。


これから、春になって、会社にも、新しい人たちがやってくるでしょう。
そのときには、シャア・アズナブルになったらいいです。
きっと、すこし優しく接することができると思います。