植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

800人もの卒業生。

昨日は、埼玉(いまこの漢字つかわないのかな?)の
浦和学院高校さんに行ってきました。

3年生だけで、800人。
クラスは「X(エックス)」まであったような・・・

対応してくださった先生方は、朗らかで、親切で、優しいです。
ということで、
生徒も、当然のように、朗らかで、親切で、優しいです。

僕がよいと思う学校の特徴として、
普段はざわざわ、でも、マイクのスイッチ音だけで、ぴたりと静寂。
というのがあります。
この学校も、まさにそうでした。

なぜ、これをいいと思うのか?
それは、「静かにしろ!」という命令に服従させるのではなく、
「静かにしたら、情報を得られる。」
「静かにしたら、いいことがある。」
という、理由をしっかり伝える指導がおこなわれていると思えるからです。

これは、勉強にしても同じです。
「勉強しろ!」では、「なぜ勉強しなければいけないのか?」という疑問が生まれます。
それに対して「勉強するのは当たり前だろ!」
「勉強しないと、成績が悪くなるだろ!」
「勉強しないと、進学できないだろ!」
「勉強しないと、いい会社に入れないだろ!」
「勉強しないと、負け犬になるぞ!」
というような脅迫的回答では、「なぜ?」は埋まりません。

人間は、納得できないと、行動できません。
それを、命令や支配によって行動を強制すると、
命令されないと行動できない人間になる可能性が高いです。

こういう朗らかな学校に共通しているのは、
講演のあとに、すぐさま、facebookTwitter
美しい文章で、上手に自分の心を表現した素晴らしい文章が届くことです。
彼らは、自分を表現する言語能力にも優れています。
彼らは、自由を制御し、科学を使いこなしています。
残念ながら、少なからずの学校で「ネットは危険!」=「だから、やらないほうがいい」という指導をしてしまうことがあります。担当の先生が、ネットなどを有効に使えていないと顕著です。
でも、社会に出たら、ネットが必須の職業もありますし、もう、ネットを制限する大人もいません。
「危ないから、やらない」でしまった子達は、
社会に出てから、仕事で苦労したり、ネットでひどい目にあってしまうことが少なくないです。
同じ現象は「カード」についても言えると思います。

以前にも書きましたが、
否定や禁止はアドバイスではありません。
本当のアドバイスは、新たな情報を足し込むことだと思います。

あの朗らかで、活動的な彼らと、関わりを持てたことが、
本当に嬉しいです。
彼らの前途に、may the force be with you.


昨日は、北海道はすごい強風でした。
飛行機も、そうとうドリフトしながらの着陸でした。
(着陸時の滑走路を映す画面に、滑走路が右端に映ってましたから、かなりのβ(偏向角)のままでの着陸だったようです。着陸してくれて、本当にありがとうです。機長さんに感謝です。)

帰り道の運転も、猛烈な地吹雪のなかでしたが、
無事に帰って来れました。

今日の赤平は、穏やかです。