植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「夢がありません」状態を脱するには。

「夢がありません」と思っている人は少なくないようです。

そして、そんな自分を責めている人もいるようです。

でも、
夢とは、大好きなことや、やってみたいことです。

どんなことでもいいです。
なんこあったってかまわないです。

でもまあ、できれば、他の人の「安心」「自信」「自由」を奪わないものであってほしいけど。


僕について、
「小さい頃から夢があってすごいですね」と
書いてくれる中学生や高校生は多いです。

でも、僕の小学校卒業の時の「夢」は、
「潜水艦を作りたい」です。ぜんぜん、ロケットじゃないです。
しかも、その潜水艦の夢は、中学生の時に、水曜ロードショウで、「ジョーズ」を見て、打ち砕かれます。
海に入ったら、サメに食われる。です。
でも、今でも潜水艦は作りたいです。そして、サメは美しいです。


夢に関して、
「大きくなければいけない・・・」
「他の人に賞賛されるような・・・」
と、思い込んでいる人も少なくないです。
そして、「大きい」とか「賞賛」とか考えたら、
それはもう、かなり困難なことを乗り越えないといけないわけで、それは自分には無理だろうなあ・・・と思ってしまいがちです。
でも、今の自分にできそうな夢って・・・
それは夢といえそうにないなあ・・・・
と、ぐるぐるしてしまってるかもしれません。

でもね、
「大きい夢」と「賞賛」って、近いような気がします。
もしかしたら、
「大きい夢」や「賞賛されたい」と思ってる人の本当の夢は、
「人から必要とされたい」「人から褒められたい。」
なのかもしれません。

人から必要とされるのは、難しくないです。
人を助ければいいです。
でもその時に、「何をすればいいんですか?」と
指示や命令を待っていると、
「必要」とされないで、「利用」されるだけで
終わってしまうかもしれません。

何をすればいいのかを知るためには、
自分がそれを経験していることがもっとも効果的です。
だからこそ、とにかく、なんでもやっておくことが、
人から必要とされるために、とても効果的です。

たとえば、誰かがゴミ拾いをしていたとします。
それを助けようと思ったら、
自分にゴミ拾いの経験があったら、いろんなことを
提案できる可能性が高まります。

おまけに、いろんなことをやっておくと、
できそうなことが増えます。
そうしたら、自分のできそうな夢も広がります。

もしかしたら「夢がありません」と思ってしまうのの
最大の原因は「経験不足」なのかもしれないです。

だからこそ、家事の手伝いは、たくさんした方がいいです。
車のワックスがけだって、タイヤ交換だって、
やっておいたら経験です。
いろんな社会活動も、習い事も、とにかく、
たくさんやったほうがいいと僕は思っています。

僕の家は、自動車というか、重機や大型特殊車両の修理に関する仕事をしていたので、小さいころから手伝わされました。
山に連れて行かれて、狭いところのネジを外したり、
クマがこないように見張りをさせられたり・・・
その仕事の中で、たくさんの働く大人と関わりました。
その経験は、いま、ものすごく活きています。
たくさんの大人と関われたからこそ、
ひどい先生にひどい目にあわされたけど、
それがすべてだとは、思わないですんだのかもしれません。

受験とか、部活とか、仕事とか・・・
忙しすぎると、他のことを経験する時間がありません。
だからこそ、時間を生み出す努力が大事だと思います。