植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

テロリストの定義には気をつけたほうがいいと思う。

最近とってもよく耳にする「テロリスト」という言葉に
僕は違和感を感じます。

テロリズム」とは、テロル(恐怖)で相手を意のままにするということだったと思います。
そのテロリズムを行使する人がテロリストなのだろうと思います。

恐怖を与えるには、いろんな方法があります。
安心を奪う。
自信を奪う。
自由を奪う。
これらは、命に関わることだからこそ、
恐怖につながる可能性が高いです。

であれば、テロリストは、かなり身近に存在します。

パワハラ。モラハラ。セクハラ。これらは、
相手の安心と自信と自由を奪い、相手を意のままにしようとする行為になっていることが少なくないです。

もちろん、いじめも、相手を恐怖で意のままにしようとする行為とも言えます。

テロリストとは、銃や爆弾や刃物で人を殺す人たちとは限りません。
本当のテロリストとは、恐怖によって相手を意のままにしたい人たちだと思います。
その恐怖の与え方は、様々です。
人の不安を煽って、人を意のままにするのも、立派なテロリズムだと、僕は思っています。(霊感商法とか、コンプレックス商法とか・・・学問もそうなってる可能性があると思います。)

テロリストと呼ばれる人たちの中には、
愛する家族を殺されたから、復讐に燃えている人も少なくないと聞きました。
そういう人は、果たしてテロリストと定義できるのでしょうか?
彼らは、相手を意のままにしたいのではなく、
復讐をしているだけです。

海外では、日本の特攻隊員が「テロリスト」と同じように語られてしまうことも少なくないようです。
僕は、それは違うよ、と思います。
だからこそ、僕は、テロリストの定義をあいまいにして使ってしまわないように気をつけるようにしています。

僕は、「テロリスト」という言葉で
思考を単純化させることに違和感を覚えます。
テロリスト=排除すべき敵、という思考は危険だと思います。
だって、この場合、テロリストの称号は、自称じゃないもの。
誰かが勝手に「あいつはテロリストだ。だから、あいつを排除すべきだ」と定義できてしまうことは、とてつもなく危険なことだと僕は思います。
だって、そうされたことがある人は少なくないでしょう。
ぜんぜん不衛生でもないのに「あいつはキモい、臭い」と言われてしまったり、ぜんぜんみにくくないのに「ブス」と言われたり、ぜんぜん太っていないのに「デブ」と言われたり・・・
これって、そういう決めつけをしてくれる人こそ、テロリストでは?

CAPでは、安心、自信、自由を奪う人には、あらがってもいいよ。でもね、相手の安心と自信と自由を奪ってはいけないよ。と定義しています。
だから僕は「あいつはキモい」と決めつけて、人の自由を奪うような人を、倒そうとは思いません。
その人を改心させようとも思いません。
僕は、そういう人に負けない人が増えたらいいと思っています。
そして、そういう決めつけをしない人が増えたらいいと思っています。
僕も、そうなる努力をし続けていきます。