植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

楽をうらやまぬように

社会人になって、最初の大きな休み。

田舎に帰ったら、高校卒業してから、ばらばらになった同級生と再会できました。

そこには、すっかり変わった人もたくさんいました。

都会の地名をたくさん知っていて、
休みも多くて、夜の街の楽しみも知っていて、
行動もファッションもセンスが良くて。
休みも多くて、給料も高くて・・・
ビジネスの自慢話をたくさん聞かされました。
僕は、彼と自分を比べます。
そして「自分なんて・・・」と感じたものです。

でもね、今にして思うと、彼はかなり「盛って」たと思います。
精一杯に背伸びして、それを自慢していたと思います。
それを僕は、鵜呑みにして、「自分なんて・・・」と
思っていたのだと思います。

で、もうじき50歳の現在は・・・
若い頃に楽を自慢していた人たちの中には、
違法行為すれすれの仕事の人も少なくないです。
がんばって能力を身につければいいのに、
楽を選ぶから、能力が身につかないのが、かわいそうです。
能力がない状態で、稼ごうと思ったら、
奪うしかなくなるのかもしれません。

僕は、楽はしませんでした。大変でした。
でも、たくさん考えたから、いろんな思考ができるようになりました。
いろんな経験もしたから、いろんなことができるようになりました。

働きはじめて、すこし落ち着いて、仲間と話をしたら、
まちがいなく、給料や、職場の話になると思います。
そのときに、「楽」をうらやんではいけません。
「楽」をすると、「無能」になります。

スポーツだって、苦しいトレーニングをしたら能力になります。
人生も一緒です。
「楽」を求めたら、能力が得られません。
だからこそ、「困難」に向かうべきです。自分に負荷をかけたほうがいいです。それが、自分の能力になります。

毎日の仕事が、能力獲得のトレーニングです。
他の人より、余計にやったほうが、能力になります。

「そこまでする必要あるの?」
「余計なことしたら損をする」
と思っていたら、またたくまに無能になり、
誰からも必要とされなくなります。
自分を安売りしないと買ってもらえなくなります。

人生は一度きりです。
その一度きりの人生を、
「なるべくなにもしないで」生きるのか?
それとも
「いろんな経験を積んで」生きるのか?
どっちが豊かでしょう。

迷った時には「楽」を選んでいないか、考えてみたらいいです。