植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

お金を集めるための努力が、力になります。

講演依頼が、沢山来ます。

中には、「お金がないけど、来てほしいです。」というのもあります。

でも、中には、お金がないけど、お金を何とかしてよんでくれる人もいます。

お金を何とかするためには、
教育委員会に掛け合ったり、
仲間を増やしたりする努力が不可欠です。
そして、その際には、「なぜよびたいのか」を
しっかり伝えなければいけません。
そして、それこそが、後からパワーになります。

昔は、金額を気にせずに、どんな講演も引き受けました。
その数百回の経験から、あることを学びました。
それは、「お金がないけど、来てほしいです。」という人によばれていくと、とても人数が少ないです。
なぜなら、その人が、知ってる範囲の人しか呼べないからです。
あるPTAで呼ばれたときには、保護者は、呼んでくれた人一人だけです。あとは、先生だけ。というのもありました。

それに比べて、お金を何とかしてくれる人たちは、
集まる人の数が半端じゃないです。
沖縄でも、渋谷でも、会場満杯。ござ席まで作ってくれたほど。
また、市内の全中学生を集めてくれたり(どれほど調整で苦労されたことか。しかも、移動のためのバス代とかもかかるのに・・・)
教育委員会や教育長さんや、市長さんまでよんでくださってる時は、そのあとに、定期的に学校でよんでくれるようになったり・・・
それは、ひとえに、お金を何とかするプロセスで、多くの人に関わったからだろうと思います。

一人でかなえられる夢は、簡単です。
さっさとかなえたらいいです。

でも、一人でかなえられない夢は、
仲間が必要です。
その仲間を作る行為こそが、パワーになると思います。

ブラックジャックという漫画がありました。
法外な治療費を請求するお医者の話です。
僕は最初のうち、医者なら、無料で治してあげたら良いのでは、と子ども心に思いました。
しかし、お話の中で、何度か、「治そうとする覚悟の確認のため」に、治療費が高いのだ、という表現がありました。
そのときに、なんとなく、高額な治療費に納得がいったような気がします。

僕という人間の使い道を考えてみてほしいです。
僕になにをさせたら、社会にとってプラスになるのか。
僕は、自分のやりたい研究をしたいです。開発したいです。
僕は、たくさんの子ども達に、「どーせ無理に負けないで、だったらこうしてみたらと考えて。」という思いを伝えたいです。

「話を聞きたい人集まれ」では、話を聞きたい人しか集まりません。そんな人は、僕にとっては、大丈夫な人です。
だから僕は、学校に行きます。
学校ならば、全員強制的に聞かされます。
その中には、家庭の事情などで、「話を聞きたい人集まれ」に来られないような人も含まれます。
そういう人に、話を聞いてほしいです。
そして、学校は、人数が多いです。
同じ90分をつかうなら、聞いてくれる人が多い方が効率的です。

僕の大人向けの講演の金額が高いのは、
僕が、大人向け講演に行きたくないからだ、ということを
理解してほしいです。
だから、金額を下げてまで行くことはありません。
金額を下げる交渉の努力ではなく、もっと仲間を増やす努力をしてほしいと思います。