植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

海外のプラモはたいへんだけど、やりがいがある。

ジェットパイロットという映画があります。
アメリカの映画で、主人公は、ジョン・ウェインです。

東西冷戦が始まった頃です。
緊張感はありますが、のんびりした感じです。

内容はともあれ、
1950年代のアメリカのジェット機がうようよ出てきます。
その中でも、かっこよかったのが、F94です。

ということで、買って見ました。
イギリスのEMHAR社の1/72です。

中身は・・・・
うーむ。相当な難物です。
きったりはったりうめたり。
最近の日本のプラモデルではあり得ない作業が、
次から次へと生じます。
でも、面白いです。
そして、イギリスのプラモデルは、なぜか、スタイルはとってもいいのが多いです。それっぽく見えます。

金型の精度がよくないのに、
チャレンジングに、ほっそいパーツまで再現しています。
正直、ほとんど使わずに自作しました。
でも、そのものづくりの姿勢は素晴らしいと思いました。

僕が小学生の時、冬休みや夏休みの宿題の手引きには、
工作に「プラモデルは禁止」となっていました。
その理由は、「プラモデルは簡単すぎるから」だそうです。
しかし、それは、プラモデルが普及していない時代、
子どもたちが、小刀やキリを上手に使って、木工工作をしていた時代の話だろうと思います。

このイギリス製のキットをはじめ、
ポーランドや、チェコのキットは、なかなか難物が多いです。
簡易金型のキットだと、さらにたいへん。
ドリルや、針金、彫刻刀、ヤスリ、サンドペーパー、
のみ、皮ポンチ・・・・
さまざまな道具が必要になります。
それらの道具を探しに、ホームセンターに行くのも楽しいです。
そして、がっかりなキットが、手を加えることで、
素敵なキットになっていく工程は、
とても幸せです。
きっと、使っていない脳みそをたくさん使うと思います。

日本のプラモは、とても高価ですが、
海外のプラモは、叩き売りされてることも多いです。
(嫌われてるんだろうなあ)
だから、安く買うこともできます。
(このF94Cも安かった。)

たまには、海外のキットもいいかもしれません。

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