植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「とくさつガガガ」は、いい本です!

最近はまっています。
「とくさつガガガ」現在、二巻まで出ています。

僕は、あんまり戦隊ものは見ていません。
ゴレンジャー、デンジマン・・・のあと、
かなり間が開いて、シュリケンジャーとか。

でも、この漫画は、戦隊ものが大好物という人じゃなくても
楽しめるような気がします。

自分の趣味を人に言えない人がけっこういます。
趣味を馬鹿にされたり、笑われたりしたことのある人です。
「子どもっぽい」
「いまさら?」
「余裕あっていいね」

僕は、趣味はとても大切だと思っています。
何しろ、趣味は、毎日が学習です。
休日も学んでしまいます。
その趣味を活かせる仕事だと、すごくいいかも。

アメリカに行ったとき、アメリカの会社の事務所は、
みんな自分の机の周りを趣味のもので飾っていました。
だから僕は、話しかけやすかったです。
趣味は、共通話題となり、言語の通じない人でも、
仲良くなれる素晴らしいきっかけだと思います。

なぜ日本では、趣味があまり褒められたものにならないのかな。

以前、大阪大学の学生からメールが来ました。
「ずっと成績優秀で、親の望むままに大阪大学に一発で合格しました。でも、入学後、どんどん成績が落ちていきます。大学の勉強では、暗記の量や正確さではなく、情報収集と判断が求められました。心配になって教授に相談したら、「君はもっと趣味を持った方がいい」と言われたのですが、ずーっと、親から、「趣味は害悪だ」と教えられてきたので、罪悪感ばかりがわいてしまい、趣味なんて見つけられないんです。」という内容でした。
とても残念なことだなあ、と思いました。

大学生に、「本読まないの?」と尋ねたら、
「いやー、べつにー。」です。
「趣味はないの?」と尋ねたら、
「いやー、べつにー。」です。
「映画とか見ないの?」と尋ねたら、
「いやー、べつにー。」です。
そして、「たいくつだー」「することねー」
「なんかおもしろいことないかなー」でした。

その原因をしらべるために、沢山の大学生に話を聞いたら、
小学校、中学校で、自分のしてきた家族での楽しい経験や、自分の趣味の話をしたときに、先生から「そんなことができない人もいるんだから、そんな自慢話をするんじゃない!」と怒られたことがある、と言ってる人が少なくありませんでした。
先生がそういうことを言うもんだから、あとは、クラスの友達からも、「なにそれ自慢?」と言われてしまい、
もう、自分の好きなことの話なんてできなくなった。のだそうです。

なんで、好きなことや、趣味が、「余裕ある人はいいよね」と嫉妬されてしまうのか?
それは、社会活動や、PTA活動にも当てはまるかも。
がんばっている人に向けられる「そんなことやる余裕あっていいよね。」という言葉。
そういうことを言う人は、「自分は食っていくので精一杯だから、そんなことする余裕ない。」というのが常套句です。
では、PTAの役をやってる人は、たまたま楽して裕福に暮らしているのか?よほど余裕があるのか?
そんなわけないじゃん。

この漫画は、とってもおもしろいです。
すべてのコマが、結構深いです。
読むと元気が出てきます。
おすすめです。



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