植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

どんな薬でも、合わない人はいる。

どんなにすばらしい薬でも、
体質に合う人と、合わない人がいます。

だから、薬を使うときは、十分に説明をした上で、
かなり慎重に使うはずです。

同じように、教育方法も、合う人と、合わない人がいます。
効果が大きい方法ほど、副反応も大きいです。
だから、慎重に使うべきです。
「前に有効だったから、これでいいんだ。」
ではなく、ためしにつかって、反応を見て、じゃないと、
危険だと思います。

いまだに、新聞には、体罰で処分された先生の報道が載っています。かなりの数です。
もちろんこれは、穏便に済まなかったケースでしょう。
ということは、実際には、これは氷山の一角だと思います。
でも、これらの先生は、「体罰」という薬の効果を
信じているのだと思います。
ただし、ある先生が言っていました。「体罰は麻薬だ」と。
すごい即効性があるのだそうです。効き目も強いのだそうです。
だから、一度体罰をやってしまうと、依存してしまう人もいるそうです。

だから、どの薬がいい!ということは明言できないし、
副反応が起きたとしても、処方した人は、病気を治そうとして一生懸命だったのだから、しょうがないんだ。でもありません。

大事なのは、薬には合う人と会わない人がいる、ということです。
だから、経過観察をし、改善していかないといけません。

それを怠ると、体質が合わない人たちが苦しみます。

残念ながら、教育の世界では、体質が合わない人たちは、
「甘えている」などと評価されることがありますが、
薬と医療で考えたら、体質が合わない人を「甘えている」とは言わないでしょう。

僕は、教育とは、医療と同じか、それ以上の影響を子どもに与えると思っています。
だからこそ、教育をする人たちは、保護者も先生も、みんな、もっと真剣に、子ども達のことを見つめるべきだと思います。

(そんな暇はねえ!という、「オレ忙しい自慢」大会は不毛だからやめましょう。だって、出来てる人いるもん。)