植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

義務教育が、生徒を放棄したら、それはもう、義務教育ではない。

ある中学校で、ものすごく荒れてる子を見て、先生が、
「あいつんちはねえ、親がひどいんですよ。もう、なにを言っても通じないんです。だから、もう、しょうがないんです。」
とおっしゃったことがあります。

こういう先生の気持ちはよくわかります。
そして、この先生がいくらがんばっても、どうにもならないこともあるでしょう
だから、そういう子には「特別な支援」が必要です。
それが得られるように、先生が教育機関に働きかけることは出来るはずです。

義務教育の先生がダメな家庭の子をあきらめてしまったら、
その子は、誰が救うのでしょう?
もうしょうがないのですか?
そういう問題を解決するために、「義務」教育になったのでは?
だから、国費を投じるのでは?

義務教育に関わる先生で、
ダメな家庭の子はどうしようもない、と思い込んでる先生は、
義務教育がなぜ生まれたのかから、
もう一度しっかり調べ直した方がいいと思います。

すくなくとも、義務教育は、受験対策のためのものではないですよ。

教育基本法第1条(教育の目的)
教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

この文章のどこに、ダメな家庭の子は見捨てていい、と書かれているのでしょう。僕には読み取れないです。