植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

航空輸送禁止の監視体制を疑うわ。

子ども達の工作用の、シール式折り紙。
品名は、「包装用品、クラフト用品他」です。
で、航空輸送禁止。

振り替え輸送を行った理由は、「品名等確認」だそうです。
その隣の項目の「X線検査」にはチェックがついていません。
なるほど。品名が「包装用品、クラフト用品他」だから、
この最後の「他」が曖昧だから、中身の確認が出来ないから
航空輸送禁止ってことかな?

このことからわかるのは、
品名と、中身の突き合わせは、やってないってことだよね。
だって、X線検査すれば、中身は確認できるはず。

てことは、品名さえ「安全」であれば、
素通りですか?

実は、先日、福岡空港から荷物を送ったとき、
その中に「アロマオイル」が入っていました。
これは、れっきとした航空輸送禁止品です。
もちろん、僕は伝票の品名に、それも明記します。
そして、係の人に、「陸送でお願いします」と頼みます。
なぜなら、航空輸送の扱いをされて、空港ではねられて、
そこから陸送に振り返られると、ものすごい時間がかかるからです。

しかし、その荷物は、普通に航空輸送で届いたのです。
福岡のあと、静岡で講演して、翌日北海道に帰ったら、
もう、荷物が届いていました。
品名に明確に禁止されてる危険物名が書かれているのに。


こういうことをやられると、
そもそも、途中の監視体制の精度が疑われます。
この体制になってから、植松電機の出荷物も、かなり影響を受けています。
同じ内容の荷物が、陸送になってみたり、航空輸送になってみたりです。
だから、お客さんに納期を明言できないです。
輸送は、ビジネスにとってものすごく重要なことです。
納期も、ビジネスにとってものすごく重要なことです。
それが、「いつつくのかわかりません」としか言えない現状は、日本のビジネスにとって、かなりのマイナスになると思います。

航空輸送の安全確保は、とても重要です。
でも、現状では、禁止されてる危険物も航空機に乗ってしまっています。
ラベルを読むだけで禁止したかと思えば、
ラベルに危険物名が書いてあっても通過です。
物流にマイナスの影響を与えた上で、安全確保にもなってません。

日本国の様々な制度が、みんなこんな感じなのかもなあ、と思ったら、なんだから悲しくなってきました。

でもまあ、とりあえず、僕は、宅急便の品名欄には、かなり気をつけて全部の品名を書くようにしています。
そうすることで、少しでも途中の監視体制が楽になるかもな、と思うからです。
これからも、しっかりやってくつもりです。

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