ずーっと好き
植松電機に来てくれる子ども達と話をしていると、
去年流行ったものが、もうすでに「古い」になってます。
僕的には、まだ「ムシキング」とか「ダンボール戦記」も、ごく最近の事なんだけど、子ども達にしてみたら、遙か昔のことのようです。
そして悲しいのは、「古い」=「だめ」という認識を持つ子が少なくないことです。
「まだそんなの好きなの?」「遅れてるぅ」
だから、アニメも、音楽も、どんどん価値を失ってくように思います。
まるで使い捨てです。
モーストフェィバリッドは、最新じゃなくちゃダメなの?
僕は、今でも、緑色の服のルパン三世が好きです。
もう、相当古いですね。
アニメも、画質は今とは比べものにならないですが、
でも、それでも十分です。
僕は、大好きです。
もちろん、最近のアニメも好きです。
僕の中の「好き」は、どんどん地層のように積み重なっています。
「好き」は、一つじゃないです。
「好き」は、最新じゃなくちゃだめじゃないです。
「好き」は、どんどん足していったらいいです。
「好き」を、どんどん増やしていったらいいと思います。
僕は、流行に頓着ないのですが、それはもしかしたら、
好きになったものを、ずーっと好きだからかもしれません。
でもそれは、僕に沢山の興味と関心を与えてくれています。
僕の興味と関心は、毎年増え続けています。
「好き」を使い捨てにしなければいけないのは、
そうしなければ、次の商品が売れないからです。
でも、その結果、なんとなく、心の地層が薄っぺらい人が増えてしまってる気がします。
僕は、「ずーっと好き」は、けっこう大事だと思っています。