植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

GIVE & TAKE

GIVE & TAKE は
GIVE からはじまっています。

まずは、GIVE。
そうしたら、めぐりめぐって、誰かがGIVEしてくれる。

そのために大事なのは、まずは自分の能力を高めることです。

ほかの人にできない事が出来たら、それは、
だれかを助ける力になります。

それは、なにも、特殊な能力じゃなくてもいいです。
その人が忙しくて手が足りないときに、
自分に「時間」があれば、それは、その人にない能力になります。
だから、助けることが出来ます。

学校の成績だけを頼りにしていると、
それは、日本人ならみんなやってることだから、
特別な優位性になる可能性はとても低いです。
だから、「自分になにができるのかわからない」と
感じてしまうのかもしれません。

僕は、小さい頃から、強制的に親に仕事の手伝いをさせられました。その結果、溶接や、ガス切断が出来るようになりました。
さわるだけで、ねじの頭の大きさもわかるようになりました。
それは、学校ではまったく評価されませんでしたが、
社会に出てからは、とても役に立っています。
もちろん、僕より溶接が上手な人も、ガス切断が上手な人もいます。でも、できないよりは、できたほうが、能力です。
もちろん、それだけで食えている訳ではないですが、
それができるから、他にもいろんなことが出来て、食えています。

人の能力とは、人生の時間をつかって得た経験かもしれません。
なるべく多くの経験を積むと、その組み合わせは、ものすごい変数の多さになって、同じ経験をした人が存在する可能性を減らします。
それが、本当の個性だと思います。

同じものが沢山あったら、どれを選んでいいかわかりません、
だから、値段が安いものが選ばれます。
これは、労働条件でも、同じ事が言えると思います。
でも、ちょっとちがうと、選ばれます。
だからこそ、人生の経験を増やすことはとても大事だと思います。

人生は有限で、一回きりです。
その人生を、攻略本を片手に、最短コースでクリアしたら、
なにもおもしろくないと思います。
一回きりだからこそ、ありとあらゆることを試して、
回り道しまくって生きた方が、楽しいと思います。
(僕は、スーパーマリオで、ありとあらゆる場所でジャンプし、ありとあらゆるブロックを叩きました。)

GIVEするための能力は、
自分で経験することで身につきます。

だれかにさせたり、やらせたり、自分が楽してると、
どんどん能力は失われていき、
やがて誰からもGIVEしてもらえなくなるかも。

ときどき、いますね。
(1)なんでもだれかに丸投げ。
(2)手柄だけは自分のものにして上司に報告。
(3)トラブったら、「オレそんな話聞いてないぞ」
(4)「まかせた」と言ったくせに、説教とダメだし。

こういう人のそばにいる人は、とてもつらいと思いますが、
GIVEの練習だと思うといいかも。
そして、どんどんGIVEしてあげたら、その人はどんどん能力を失います。やがていなくなります。
これを、植松電機では、「何でもしてあげる作戦」と呼んでいます。
誰かになんでも丸投げされて、文句ばっかり言われて、
悔しくてしょうがないときは、もっとしてあげて、
「何でもしてあげる作戦だ!」と、ニヤリとしたら、
すこし気持ちが楽になるかも。

ただし、ブラックホールみたいな人に、GIVEをつぎ込むのは効率が悪いから、周りにいる、まともな人を助けることもわすれないで。きっと、いつかいいことがありますから。